派遣社員の採用で重要になってくる要素が「顔合わせ」です。
派遣社員を雇う際に面接は基本的に行ってはいけないのですが、この顔合わせが面接代わりになっているケースがほとんどです。
面接と変わらないので、志望動機を聞かれる可能性が高いでしょう。
志望動機といわれてもどのように作成すればよいか難しいですよね。
そこで本記事では、志望動機の作成方法について解説します。
ここで勉強して、顔合わせを無事に終えられるようにしましょう。
どのように組み立てればいいの?志望動機は「過去・現在・未来」で考えよう!
志望動機をどういう風に作ればよいか分からない方は、「過去・現在・未来」の3つの要素を使用するように考えてください。
それぞれの考え方は後程詳しく説明します。
志望動機にもある程度のストーリ性があったほうが説得力が増し、企業の人を納得させることができるのです。
ただ闇雲に言いたい事を並べるのではなく、順を追って説明できるように作成してみましょう。
過去時に自分がどのような経験をしてきたかを考えよう
まずは過去編です。
派遣社員といえども、職務経歴を求められることがあります。
今までにどのような仕事をこなしてきたかという点は、企業にとって採用を決める大きなポイントです。
そこをうまく説明できるようにしっかりと考えましょう。
「〇〇という企業に1年間在籍し、お客様の電話応対や受けた注文の手配などを行っていました。
特に以前の会社では電話での注文が非常に多く、多いときで1日に100件の電話を取っていました」といった形で、なるべく具体的に分かりやすく説明することが肝心です。
また、資格などを持っている場合は資格を取った経緯なども併せて説明すると、自分のやる気を見せることができて効果的です。
嘘をつく必要はありませんので、自分がいままでにどのような仕事を行ってきたかを考えて作成するようにしましょう。
今なぜこの仕事をしたいのかを説明できるように準備する
なぜ自分は数多くの求人からこの仕事を選んだのかを適切に説明できるようにしましょう。
派遣社員の求人は派遣先の企業が伏せられていることが多いので、仕事内容に注目して考えてください。
ここで使えるのが、先ほど用意した過去の自分の経験です。
「今までに〇〇という仕事を経験してきました。
こちらの仕事では更に自分の力が活かせるのではないかと思い志望しました」という形にすれば、企業の人が納得しやすい志望動機を作ることができます。
未経験の仕事の場合でも「〇〇という仕事を経験する中で、新しい仕事に対する興味が湧き、挑戦したいと思うようになりました」と前向きな気持ちを考えるようにしましょう。
将来自分がどうなりたいかを伝え、仕事への熱意をPR
ここまでは一般的な志望動機ですので、ここからさらに他の人と差をつけるPRを考えましょう。
これから仕事を通じてどのように成長したいか、という向上心をPRします。
「派遣社員という立場であっても、仕事の事をすべて理解しているプロフェッショナルとして活躍したいです」という風に、自分の熱意を伝えることができればOKです。
仕事に対して向上心を持っている人は、仕事の質ももちろん上がっていきます。
企業の人に将来性の高さを感じ取ってもらえることができれば、採用の可能性が格段に上がります。
口だけだと受け取られてしまわないように、前もって仕事についてリサーチしておくことも重要です。
派遣会社の担当者の人に聞くなどして、事前にチェックしておきましょう。
未経験でも受かる?未経験の場合は熱意とやる気を見せよう!
未経験の仕事に挑戦する場合、過去と現在を結びつけることが難しくなります。
先ほど述べたように「新しい仕事に興味が湧いた」とするのも良いのですが、仮に他の応募者に経験者がいる場合はもう少し深く追求したいところです。
未経験で見せるべきは熱意とやる気ですので、この部分を強く表現しましょう。
本項では未経験での志望動機の組み立て方について説明します。
仕事へのやる気を資格などでアピールしよう
今までに仕事を経験していなくても、勉強することは可能です。
勉強の成果を表現できる最大の方法は資格習得です。
自分は今までの仕事と関係のない資格を取るくらい、新しい仕事に興味があるという表れになります。
資格といっても簡単なものから難しいものまで多様に存在しますので、自分に無理のない範囲で勉強していきましょう。
例えば事務系ならワードやエクセル検定・秘書検定、経理関係なら簿記等が有効です。
難しい資格を取ることができればそれだけで就職に困らないものもありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
派遣会社によっては資格講座なども充実している所がありますので、活用しましょう。
「仕事への思い」に「企業への思い」を加えられたら尚良し
派遣先の名前が伏せられている場合は非常に難しいのですが、企業への思いを加えられたらよりやる気を見てもらえます。
普通の就職活動の面接では仕事へのPRの後、「同じような求人を出している中からなぜこの会社を志望しましたか」と間違いなく聞かれます。
企業研究などをして志望する会社の事を勉強することで、本気度を汲み取ってもらうようにすれば、採用にかなり近づきます。
派遣会社の担当者に聞けば教えてもらえる可能性がありますので、前もって確認しておくようにしましょう。
少し調べておくだけで顔合わせの中でも話のネタとして使うこともできますので非常に有効です。
思い浮かばなくても嘘は厳禁!正直に伝える事で好印象を与えよう
「正直なところ、待遇と勤務地が選んだ理由の大半なんだけど…」という場合もありますよね。
こういった場合、なかなか志望動機を作ることは難しいかと思われます。
ここでよくやってしまいがちなのが、嘘をついて志望動機を作ってしまう事です。
嘘は会話の中で案外すぐばれてしまいますし、実際に仕事をしていく中でも企業と派遣者の間でミスマッチが生じやすいのでメリットがありません。
嘘は絶対につかないようにしましょう。
ではどのように組み立てていけばよいか、本項で解説します。
具体性があって、相手を納得させられれば何でもいい
たとえ待遇が良いという事が本当の理由であっても、相手を納得させることができればその理由でOKです。
嘘をつくよりは本音を上手く伝えられるようにしましょう。
先ほどの「待遇」を例に組み立てるとすると
「他の求人より給与面が良いので、他社に比べて任せていただける仕事が多いのではないかと感じました。
たくさんの仕事の中で経験を積み、給料に合った仕事ができるよう努力します。
」
という風にすれば説得力が出ますよね。
実際、同じような仕事で待遇が良いという事は何か理由があることが大半ですので、その理由を上手く見つけられるように考えてみましょう。
どうしても思い浮かばない場合はネットの志望動機を活用しよう
本来であれば自分が志望している理由をしっかり説明するのが一番ですが、どうしても言葉が思い浮かばない時はネットを活用しましょう。
「派遣 志望動機」などで検索すると、職種ごとに志望動機の例を載せているサイトが見つかります。
ここから自分にも使えそうな志望動機を探してみましょう。
しかし丸写しは厳禁です。
あくまで参考程度に確認し、自分の言葉を使って再度考えるようにしてください。
何度も言いますが、嘘はすぐにばれてしまいます。
相手は数多くの人を採用しているプロだと考えるようにしてください。
まとめ
いかがでしょうか。
志望動機を考えるというものは案外時間がかかり、難しいものです。
志望動機を考えるという事は、自分が本当にこの仕事をしたいかを再度考えるきっかけにもなります。
志望動機を考える所で詰まっているようでは、本当に自分が働きたい職種ではないのかもしれません。
良さそうな待遇の求人が出ていれば応募したくなる気持ちも出てきますが、本当に自分が満足できるかを考え、自分のやりたい仕事を探すようにしましょう。
自分が将来スキルアップすることができれば、待遇は後からついてきます。
皆さんも志望動機を作る際は「過去・現在・未来」の3点から考えるようにして、自分が成長できそうな環境を選ぶようにしましょう。