派遣社員になりたいけど、どう選べばいい?3種類の派遣について解説

派遣社員という働き方が注目を集めています。

ワークライフバランスの満足度が高く、自由度の高い働き方を選択できることが魅力です。

ですが派遣社員と一口に言っても、3つの種類があることはご存知でしょうか?それぞれ違った特徴があり、どの派遣を選ぶかによって働き方が大きく変わります。

本記事では3つの派遣社員について説明しますので、知識を深めて自分に合った働き方を選択できるようにしましょう。

目次

一般的な派遣と言われている種類は「登録型派遣」

登録型派遣は、派遣会社に登録を行って仕事を探し、派遣先が決まった時のみ雇用契約を結ぶというスタイルです。

有期雇用派遣ともいわれており、1年間・3年間など期間を決めて働く事となります。

一般的に派遣社員というと、この形を想像する方も多いのではないでしょうか。

では、登録型派遣にはどのようなメリットがあるのでしょう。

本記事では、登録型派遣について説明します。

数多くの求人から、自分に合った働き方を構築しやすい

登録型派遣の一番の魅力は、自分に合った働き方を選びやすいという事です。

例えば「週3日勤務」や「残業無し」や「勤務地の固定」等です。

正社員で働くとなると週5日フルタイムで勤務することが前提になるため、このように自由な働き方を選択することができません。

他にやりたいことがある・子育てに力を入れたいなど、自分の生活を優先して働きたい方は大勢いらっしゃいます。

そのような方は登録型派遣として働く事で満足のいく生活を送ることができますし、ワークライフバランスも良くなります。

生活がうまく行く事によってより一層仕事に励むことができる。

登録型派遣は、このような好循環を構築しやすいと言えるでしょう。

短期間で企業を変えることができるため、自身の経験につながる

先ほども述べましたが、派遣社員は働く期間を決めてから仕事を行います。

期間は最長で3年間であり、「少し短いのでは…」と思われるかもしれません。

ですが短い期間で企業を変えることができるということはデメリットではありません。

正社員であれば会社を変えることはマイナス要素に繋がりやすいですが、派遣社員として会社をたくさん変えることは経験を積んでいるという事でプラスに働きます。

色々な会社のノウハウを吸収して新しい会社で経験を発揮できるため、自身の成長も速いですし、会社としても即戦力として重宝されやすいです。

様々な場所で経験を積みたい方にとって、登録型派遣は非常に働きやすい環境です。

ボーナスは出ないことが多いが、高い時給を貰えることも

登録型派遣社員は期限付きで働く事が大半ですので、基本的にボーナスの支給はありません。

企業によってはボーナス支給有の求人もありますが、無いと考えておいたほうが無難でしょう。

では派遣社員は給料が安いのでは…と考えてしまうかもしれませんが、決して安くはありません。

派遣社員の時給は平均で約1,500円位です。

正社員と比べると少し下がってしまいますが、アルバイトやパートなどと比べるとかなり高額ですよね。

もちろん自分のスキルが上がれば昇給もありえますので、人によっては正社員以上に給料を貰って働いている人も少なからず存在します。

この時給の高さも、派遣社員の満足度の高さに繋がっています。

派遣社員の中でも安定した働き方が可能な「常用型派遣」

登録型派遣の自由度の高さは説明しましたが、「安定性に欠けるのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

確かに仕事が見つからない場合は給料がありませんので、安定性が欠けているという言葉も間違いではありません。

「常用型派遣社員」なら、その不安定さも解消できます。

あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、近年では常用型派遣社員として働いている方も増加しています。

では常用型派遣とはどのような仕組みなのでしょうか。

本項で説明します。

「派遣会社の従業員」として企業へ派遣される

登録型派遣は「仕事が決まった時」に雇用契約を結ぶ形でした。

常用型派遣は「常に」雇用契約を結んで働いています。

雇用契約を結ぶ相手は派遣会社です。

つまり常用型派遣は、派遣会社の「従業員」として色々な企業に派遣される形をとっているのです。

常用型派遣として多いのは、IT系などの理系の分野での仕事です。

ですが近年では経理や管理といった事務系のプロフェッショナルを募集している所も存在します。

派遣会社の従業員となるので、派遣会社で福利厚生を受ける事ができるようになり、登録型では出づらい交通費も支給されるようになります。

その反面派遣会社から指示のあった会社に行かなくてはならないため、職業選択の自由度は下がってしまいますが、安定して働きたい場合は常用型派遣として働く事がおすすめです。

時給ではなく月給になり、更にボーナスを貰える可能性大

常用型派遣の大きなポイントは、給料の安定性です。

登録型派遣では仕事をしている時に時給で給料を受け取ることが普通でした。

ですが常用型派遣では月給での支給となり、派遣先が見つからずに待機している時でも給料が支給されます。

更に派遣会社の従業員ですので、派遣会社からボーナスが支給される可能性が非常に高いです。

仕事が見つからず不安定だと思われている派遣社員ですが、常用型の場合は仕事先が見つからなくても給料が保障されていますし、ボーナスも貰えます。

その分、仕事先が見つからなくても派遣会社での勤務を行う可能性も出てきてしまいますが、安定という面では非常に魅力的な働き方と言えるでしょう。

「紹介予定派遣」で将来のキャリアアップを目指そう

最後に「紹介予定派遣」の紹介です。

「紹介予定」と聞いて何となく想像が付く方もいらっしゃるかもしれません。

その名の通り、企業に自分を紹介することを目的として派遣される働き方です。

紹介予定派派遣ではより自分のキャリアアップを図ることができるので、将来像が決まっている方にお勧めの働き方です。

では具体的に紹介とはどのようなものなのか、本項で説明します。

派遣先に直接雇用してもらうことを前提に派遣される

派遣社員は派遣会社に登録もしくは雇用契約を結んで働いているのですが、紹介予定派遣では派遣先に直接雇用してもらうことを前提に派遣されます。

つまり派遣会社の手から離れて、派遣先の社員になる事を目的としているという事です。

紹介予定派遣のメリットは、企業に直接雇用される前に派遣社員として仕事を行うことができるので、実際に会社の内情がどうなっているかを知ったうえで就職できるという点です。

企業側としても、その人がどれくらい仕事ができるのか、自分の会社に合っているかを調べながら採用できるため、ミスマッチが非常に少なく効率的に雇用することができます。

紹介を受けるには選考や面接が必要になりますが、将来性が高い働き方と言えます。

必ず正社員になれるわけではないので注意!

「派遣先と直接雇用」と言われると正社員を想像しがちですが、必ずしも正社員とは限りません。

契約社員であっても会社との直接雇用ですので、紹介予定派遣→契約社員→正社員とステップを踏まなければならない会社も存在します。

また、派遣期間中に会社側から不合格と言われる可能性もあります。

試験的に働いているという性質上仕方が無いのですが、会社次第で合否が決まってしまうという点においては常用型派遣よりも不安定と言えるかもしれません。

ですが仕事にやる気と情熱をもって働く事ができれば不合格になる可能性も低くなりますので、将来の目標がしっかりと決まっている方は是非とも挑戦していただきたい働き方です。

まとめ

いかがでしょうか。

派遣社員も働き方によって全く性質が違うという事をお分かりいただけたかと思います。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分に合った働き方・自分の将来をしっかりと考えた上で選択するようにしましょう。

派遣会社も担当者がいますので、その人と一緒になって将来について考えるのも良いかもしれません。

国も働き方改革として、様々な施策を出しています。

もともと満足度の高い派遣社員という働き方が更に良くなるかもしれません。

皆さんも、派遣社員で働くという道を考えてみてはいかがでしょうか。

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