派遣社員もボーナスを貰いたい!ボーナスを1円でも多く貰う方法とは?

毎年6月・12月頃を迎えると、会社内でボーナスの話が飛び交います。

ですがボーナスに一喜一憂しているのは正社員が大半で、派遣社員はボーナスなど貰えず会話では蚊帳の外。

「同じ会社内で同じような仕事をこなしているはずなのに…」と不満を抱く事もありますが、派遣社員だからと諦めている方も多いのではないでしょうか。

しかし、派遣社員でもボーナスを貰う方法は存在します!本記事では派遣社員のボーナスの貰い方、ボーナスの定義について説明します。

目次

どうすれば派遣社員でもボーナスが貰えるの?

先に結論を申し上げますと、「常用型派遣」であればボーナスを支給される可能性が高いです。

常用型って何?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

派遣社員の中でも雇用方法に違いがあることはご存知でしょうか。

実は派遣社員には「常用型派遣」と「登録型派遣」の2種類が存在します。

あまり意識したことが無いかもしれませんが、このどちらに所属しているかでボーナスの有無が大きく変わるのです。

本項では、2種類の派遣社員の違いについて説明します。

「常用型派遣」であればボーナスを支給される可能性が高い!

常用型派遣とは、「派遣元の会社が正規雇用している社員を派遣する」というシステムです。

派遣会社の正社員の方が要望のあった企業へ仕事に行くので、派遣先の会社で契約が終わっても、派遣会社の正社員であるという事は変わりません。

つまり派遣社員という立場でありながら、正社員という肩書がありますので、派遣会社からボーナスが支給される可能性が極めて高くなっています。

更に派遣先での契約を終えた後、次の会社に行くまでに期間が空いても派遣会社から給料が支払われます。

常用型派遣はエンジニアなどの技術職が多いですが、近年では経理や事務などの派遣も幅広く募集がかかっていますので、間口はどんどん広がっています。

「登録型派遣」の場合でも、派遣社員のメリットをふんだんに利用しよう!

登録型派遣が、一般的に想像される派遣社員の形と言えます。

派遣会社に登録した人が、要望のある会社に勤務している間のみ雇用契約が発生するというシステムです。

こちらは常用型派遣に比べてボーナスを貰える可能性が低い雇用形態です。

基本的には貰えないと考えていたほうがよいでしょう。

しかしボーナスの支払い条件というのは企業によってまちまちで、派遣社員にもボーナスを支給するという会社は少なからず存在します。

そこで登録型派遣の最大のメリットである、職場の変更が容易という点を活用しましょう。

派遣先の会社の業績や福利厚生などに注目し、ボーナスが貰える可能性の高そうな企業を探すことによって、ボーナスを貰える可能性を上げましょう。

派遣会社の担当者にリサーチしてみるのもよいかもしれませんね。

派遣社員にボーナスが無いのは、派遣社員を守るため!?

前述の通り、一般的に派遣と認識されている「登録型派遣」の場合はボーナスが貰える可能性が低くなってしまいます。

ですがボーナスを貰えない事は派遣社員にとってデメリットなのでしょうか。

表題にある通り、ボーナスが無いことによって派遣社員の待遇を守っているとも考えられるのです。

そこで本項では、ボーナスが無いことでなぜ派遣社員が守られていると考えられるのかを確認していきましょう。

企業に在籍している期間や成績によってボーナスは決められている

一般的にボーナスの支給には「査定期間」というものが設けられており、例えば6月にボーナスが支給される場合は、前年の12月~本年の5月までの間に在籍した社員を対象とする、といった内容です。

その期間の業績や個人評価を加味した上で、ボーナスの金額を決定しているわけです。

つまり短期間の業務が中心となる登録型派遣の場合、派遣された時期によって不利益を被る可能性があるのです。

上の例にあるようなボーナス査定がある会社で、派遣社員Aさんは12月~5月まで在籍、Bさんは1月~6月まで在籍していたとします。

するとボーナスの条件を満たしているのはAさんのみで、同じ日数働いたBさんは査定の対象になりません。

このような不平等を防ぐために、派遣社員は原則ボーナスが無いということなのです。

ボーナスが無い分、派遣社員の普段のお給料は高い

ボーナスが無いと給料がかなり少ないじゃないか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし派遣会社はしっかりと対策をとっています。

ボーナスは無くとも派遣社員のお給料は高く設定されていることが多いのです。

全国平均で、派遣社員は時給1,500円程と言われています。

こちらはアルバイトやパートに比べると高いですし、正社員と比べても差がありません。

20代正社員の平均年収はボーナス込みで346万円です。

(参考:https://doda.jp/guide/heikin/age/)

1日8時間勤務年間休日120日とすると時給約1700円です。

更にボーナスはあっても残業代が付かない会社も数多くありますので、残業すればするほど時給は下がるケースもあります。

このように計算すると、決してボーナスが無くても給料としては変わらないことがわかります。

まとまったお金を一気に貰うか、分割してもらうかの差ですね。

正社員でもボーナスを貰えない!?そもそもボーナスってどのような仕組みなの?

「不祥事を起こした会社が夏・冬のボーナスカット」。

このようなニュースや新聞記事を目にしたことがありませんか?正社員だからといって必ずボーナスを貰えるわけではありません。

実は企業にとってボーナスは義務ではないのです。

もちろん、ボーナスという制度自体が無い会社も数多く存在します。

ではボーナスとはどのように定められているのでしょうか。

本項ではボーナスの仕組みについて確認していきましょう。

企業が利益を出したときに社員が貰える「報奨金」の一種

ボーナスは「労働基準法の施行に関する件法第二四条関係」によって

「賞与とは、定期又は臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであつて、その支給額が予め確定されてゐないものを云ふこと。

定期的に支給され、且その支給額が確定してゐるものは、名称の如何にかゝはらず、これを賞与とはみなさないこと。

」と定義されています。

社員の成績が良ければ必然的に企業の利益も上がります。

社員の努力によって利益を得た企業が、利益の一部を社員にボーナスとして還元しているという事です。

ボーナスの決定方法は企業によってまちまちですが、基本給の〇カ月分という決定方法が多いようです。

派遣社員は基本的に時給計算ですので基本給という概念が無いのがボーナスを貰えない原因かもしれません。

ボーナスの決定権はすべて企業が持っている。

また、先ほどの文書で注目したい点は「その支給額が予め確定されてゐないもの」という一文です。

毎月〇〇万円・時給〇〇円と決められている給料に関しては、企業側が支払う義務が発生します。

しかし賞与は「支給額が確定されていないもの」ですので、0円でも法令違反にはならないのです。

ですので、業績悪化の際に真っ先に削られてしまう項目がボーナスです。

正社員はボーナスによって年収に大きな差が出るので、ある意味ではリスクを背負って仕事をしているといっても過言ではありません。

派遣社員は企業の業績に関わらず給料が支払われます。

どのような会社に派遣されても、給料面では公平な扱いを受けることができるのです。

まとめ

いかがでしょうか。

常用型派遣として活動する事や、登録型派遣でもしっかりとした企業を選ぶ事によってボーナスを貰える可能性は格段に上がります。

しかし企業としても、短期間で働く契約社員のボーナス査定は難しいということも事実です。

ですが仮に貰えないとしても悔しい思いをする必要はありません。

ボーナスが無くても問題ないような仕組みは作られていますし、お給料も高めの設定で安定して支払われています。

また、勤める会社を短い期間で変更できるのは派遣社員の大きなメリットです。

今後は自らのスキルアップに加え、派遣される会社の業績や福利厚生などもチェックして、よりよい環境で働けるように自ら動いていきましょう!

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