派遣社員がクレジットカードを申し込む時の注意点と5つのポイント

ネットショッピングや支払いなど、普段の生活を便利にしてくれるクレジットカードですが、申込み後は審査が行われ、審査を通った人だけがクレジットカードを手にすることができます。

クレジットカード会社は、申込者が信用できる人物なのか「審査」を行っているのですが、その審査は厳しいイメージがあります。

特に、派遣社員は正社員よりも雇用が不安定ですので、そもそもクレジットカードの審査が通らないと思っていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、派遣社員のクレジットカード申込みについてご紹介します。

目次

派遣社員でもクレジットカードを作ることは可能

結論からお伝えすると、派遣社員でもクレジットカードを作ることは可能です。

クレジットカードの審査は、安定した収入があるか、過去の支払いに滞りがなく信用できるか、の2点に重点を置いて行われています。

なぜなら、クレジットカードの審査は、利用した後の返済能力があるのかを確認するために行われているからです。

そのため、派遣社員であってもこの2点をクリアできていれば、クレジットカードを作れる可能性は十分にあるということになります。

年収いくら以上などの条件がある高いランクのクレジットカードの作成は難しいかもしれませんが、ネットショッピングでは困らない程度の利用限度額のクレジットカードを作ることは夢ではありません。

安心して申込みを行ってください。

派遣社員でもキャッシング枠をつけることはできるのか?

キャッシング枠がつけられるクレジットカードは多くあります。

もちろん派遣社員であっても、申込書にキャッシング枠希望の記入を行えばつけられる可能性はあります。

ただ、クレジットカード利用限度額とは別にキャッシング枠をつけるということですから、クレジットカード会社からすると更に審査を厳しくする必要があります。

そのため、キャッシング枠を希望したために審査が通りづらくなってしまうという可能性が出てきてしまいます。

もし目的が「クレジットカードを作ること」なのであれば、はじめはキャッシング枠をゼロで申し込みを行い、後々信頼を積んでからキャッシング枠をつけることをオススメします。

どうしてもキャッシング枠をつけたい場合は、あまり高額にせず、必要最小限の申込を行いましょう。

申込書の勤務先欄には派遣元(派遣会社)を記入しよう

派遣社員がクレジットカードの申込書に記入をする時、悩まれる方が多いのは勤務先欄の記入方法です。

派遣元(派遣会社)と派遣先のどちらを記入するか迷ってしまうのです。

申込書に勤務先を記入すると、本当にその会社で働いているのかという在籍確認が行われます。

派遣社員は派遣元(派遣会社)に在籍をしているので、クレジットカードの申込書には、必ず派遣元を記入するようにしましょう。

また、派遣会社によっては偽の在籍確認による個人情報漏洩防止などのため、在籍確認専用の電話番号や窓口を設けていることがあります。

その場合は、クレジットカードの申込書に窓口の電話番号を記入するようにしましょう。

また、窓口への事前連絡など必要な場合もありますので、確認が必要です。

勤務先欄に派遣先を書いたら審査通らなくなるのか?

「実際に働いているのは派遣先だから」と、クレジットカード申込書の勤務先欄に派遣先を書いた場合は、審査が通らない可能性は高くなるでしょう。

なぜなら、派遣先企業と雇用契約を結んでいないので、在籍確認の連絡があった時に派遣先は「在籍していません」と答えてしまうからです。

在籍していないとなれば、申込書に記入された内容は虚偽だと判断されて信用を失う上、安定した収入も得ていないという扱いになってしまいます。

クレジットカード申込書の勤務先欄は意外と重要な部分ですので、間違った記入をしないようにしましょう。

ただ、クレジットカード会社によっては、申込書に派遣先と派遣元の両方を記入する欄を設けている場合があります。

このような場合は、派遣先と派遣元を両方とも記入しておきましょう。

審査では正社員よりはやや不利になる可能性がある?

派遣会社は期間の定めがある働き方のため、正社員と比べると安定しているとは言い難い働き方です。

労働派遣法では、派遣先企業の同一の組織単位(課)に同一の派遣社員を派遣できる期間は3年が限度と定めています。

3年経過する前に他の派遣先へ移ることができれば良いのですが、残念ながら次の派遣先が決まるまで時間がかかることもあるでしょう。

働けない期間が出てしまうと、クレジットカードの返済も滞ってしまう可能性があるので、クレジットカード会社としても審査する時に雇用形態は気になるポイントの一つとなります。

同じ勤続年数、同じ年収であっても、正社員は審査に通って、派遣社員は通らなかったという可能性もあるということは十分に考えられます。

審査が通るために重要な5つのポイントをおさえよう

クレジットカードに申し込んでみたものの、審査で落ちてしまったという話はよく耳にします。

審査に落ちてしまう理由はいくつか考えられますが、審査に有利であるとは言えない派遣社員だからこそ、受かりやすくなる方法はしっておきたいものです。

年齢や雇用形態などはすぐに変えることができませんが、申込時に気を付けておくだけで審査に通りやすくなることもあります。

審査が通るための重要なポイントを5つご紹介しますので、申込をする際の参考にしてみて下さい。

自分をよくみせようと虚偽申告するのは絶対にNG

審査に通りやすくするために、ついつい自分を良く見せたいと思うことがあるでしょう。

派遣社員なのに正社員と申告したり、年収150万円なのに400万円などと申込書に書きたくなることもあるでしょう。

しかし、クレジットカードの申込書を書く時は自分を良くみせようとするのは絶対にやめましょう。

クレジットカード会社から疑いをもたれてしまうと、確認のために書類提出を求められることがあります。

もし虚偽申告だとバレてしまった場合には審査は終了となるだけでなく、社内システムに虚偽申告者とデータが残されてしまい、以降クレジットカードの審査が一切通らなくなる可能性が高くなります。

いわゆる、ブラックリストです。

虚偽申告はデメリットしかありませんので、申込をする時は素直に、正直に書くことが一番です。

銀行・信販系よりも流通系のクレジットカードがねらい目

クレジットカードと一口に言っても、銀行や信販会社が発行しているものや、流通系の企業が発行しているもの、消費者金融系など、様々なカードが存在しています。

その中でも最も難易度が高いとされているのが、銀行系のクレジットカードです。

かなり審査が厳しいため、正社員で安定的に長期間働いている方でも審査に通らないということもあります。

一方、流通系のクレジットカードであれば、学生枠や主婦枠なども設けていることもあり、銀行系よりも審査が通りやすい場合が多いです。

そのため、派遣社員が初めてクレジットカードを申込むのであれば、流通系のクレジットカードがねらい目です。

どうしても銀行系のクレジットカードが欲しい場合には、流通系などのクレジットカードで信頼を積んでから申し込んでみるのも手です。

申し込みをするタイミングは勤続1年を超えてからが安心

クレジットカードの申込では、同じ勤務先企業に長く勤めている程、審査で有利になります。

勤続年数が長い程、安定した収入を得ている期間が長いという証になるからです。

そのため、派遣社員になったばかりの時や勤続数か月の場合には、審査において不利になってしまいます。

クレジットカードの申込みを行っても不利にならない勤続年数を考えると、最低でも勤続6カ月以上、できれば勤続1年以上は欲しいところです。

ただし、学校を卒業したばかりの新卒、社会人1年目の場合には勤続年数が短いのは当然ですので、勤続数か月であっても審査に通る可能性は高くなります。

新卒派遣社員として勤務している場合でも、まずは申込をしてみると良いでしょう。

クレジットカード申込み前に借金や携帯電話料金の滞納をしない

クレジットカードの審査では、安定した収入の確認の他に、借金の有無や過去のクレジットカードの返済履歴の確認も行われます。

クレジットカード会社としては損害を出したくないため、借金があったり何かの返済が滞っていたことがる場合には、カード発行を見送ることがあります。

これは派遣社員に限らず、正社員や主婦でも確認が行われます。

ここで注意したいのが、携帯電話の利用料金や、携帯電話端末の分割購入代金です。

特に携帯電話端末はクレジットカード払いになっていることが多く、未払いの記録が残ってしまうことがあるので注意が必要です。

クレジットカードを申込みを検討している時には、他のクレジットカードや各種支払いに滞りがないようにしておくことが大切です。

同時期に複数のクレジットカードを申し込むのは避けよう

クレジット会社の審査では、個人信用情報機関の照会も行われています。

個人信用情報機関はクレジット会社との契約内容や支払いなどの状況を確認できる機関で、国が指定している機関が3社あります。

クレジットカードの申込みをしただけでも履歴が残るので、他のクレジットカード会社の審査が通らなかったというのもバレてしまいます。

5社申込みをしたら5社分、10社申込みをしたら10社分の履歴がきっちりと残ってしまうのです。

個人信用情報機関の申込履歴は6カ月間で削除されますので、この期間に複数のクレジットカードに申込みをしすぎないように注意が必要です。

どうしても複数の申込を行うのであれば、3社程度に留めておくべきだと考えてください。

クレジットカードの申込は焦らず計画的に行おう

クレジットカードが欲しいと思ったら、まずは自分が審査に通る状態なのかを考えてみるところからはじめてみることが大切です。

焦って申込みを行い、審査で落ちてしまっては、元も子もありません。

特典や機能面だけでクレジットカードを選ぶのではなく、自分に合ったクレジットカード会社を選ぶことが大切です。

また、何かの返済が滞っていたり、派遣社員になったばかりという時には、安心して申し込める時期まで待つことも忘れないようにしましょう。

クレジットカードの申込みや審査は、安心して契約を結べるかを確認するために行われています。

まずは申込書には必ず正しい情報を記入し、クレジットカード会社との信頼関係を築く第一歩を踏み出してください。

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