派遣で働こうと考えている人は、仕事を始める前に契約期間や時給、勤務時間などや実際の仕事の内容などについて確認をします。
また同時に知りたいことの一つは、毎週の休みや長期での休みがいつあるのかなのではないでしょうか。
仕事の計画をする上で欠かせないことは、年間のまとまったお休みがいつなのか、ということではないでしょうか。
また急な用事で休まなければならない時もあります。
このように派遣社員がお休みを取る時にはどうしたらよいのでしょうか。
らに休む際の手順や有給休暇などについても詳しく見ていきたいと思いますので、是非今後の参考にしてみて下さい。
派遣社員が派遣先の仕事を休む場合の基本マナー
派遣社員は所属している会社が派遣会社で、実際に勤務する会社は派遣先企業です。
自分個人と所属先(契約先)、配属された派遣先企業、これら3つの三角の契約関係で働くということです。
毎日仕事をするのは派遣先の企業ですが、派遣社員が職場で休みを取る場合にはどういった方法があるのかどうかが気になるのではないでしょうか。
派遣で所属先が決まったら、なるべく早いうちに派遣先の担当者や上司に「休みを取る場合の流れや手続き」について質問しておきましょう。
早い段階でどうするべきかの疑問を解決しておくと、いざという場合や急に休む場合に慌てずに済みます。
下記で一般的な連絡方法と有給休暇について述べていきます。
休みを取る場合はまず派遣先に連絡を入れる
派遣社員が仕事を休む場合2つの例があります。
まず一つ目ですが、自分の用事や予定でどうしても出勤できない、など前もって休む日が決まっている場合です。
この場合はまず配属先の直属上司に休みたいという事情を伝えて許可を頂きましょう。
それと同時に自分と一緒に仕事をしていて、自分が休むことで影響がでる可能性のある社員や派遣・アルバイトなどの周りの人たちにも伝えておくとよいです。
また派遣元の派遣会社の営業担当者や総務担当など勤怠管理先へ連絡します。
連絡はなるべく日程の余裕を持って相談・連絡することがマナーです。
もう一つは、体調不良や病院に急遽いかなくてはならない状態になり当日休む場合です。
この場合は、最初に派遣先企業へ電話連絡します。
上司が不在の場合は、同じ部署で次に役職が高い人に事情を伝えて休む旨を伝えましょう。
当日は就業時間前に連絡が望ましいですが、担当者がまだ出社していない場合は後程早めに連絡をいれます。
その後、派遣元企業にも連絡をする必要がありますので必ず忘れずに行いましょう。
派遣社員でも有給休暇は使える!
次に派遣社員でも有給休暇があるのか、そして使えるのかということについて解説します。
派遣社員は正社員ではありませんが、労働基準法で定めている規定の有給休暇が付くことになっています。
有給休暇は派遣元企業の有休となり、自分が有休を取得できる条件は派遣会社ごとに違います。
是非契約時に確認をするか、派遣会社の規則説明本などで事前に確認をしたいところです。
ここで注意したいことは、有給休暇はあくまでも派遣会社へ申請して使うということです。
つまり派遣先企業にとっては、派遣社員が休むということは有休でも欠勤でも扱いは変わらないのです。
休んだ日の人件費を派遣会社に払う必要がなく、派遣元の会社が派遣社員にその分の給料を有給手当として払うことになるからなのです。
有給休暇の申請方法は派遣会社により違いますので、取得する方法を派遣会社の営業担当に聞いておくとよいでしょう。
事前に休みの予定が分かっている場合はどう対応する?
派遣社員が前もって休みの申請をするケースは、単発的な休みとお盆休みやお正月休みなど長期の休暇のケースがあります。
単発のお休みの場合には、上記でも解説しているように派遣先の上司と派遣元の派遣会社にも連絡をします。
派遣先の会社によっては、派遣社員であっても予定管理表などの休みやスケジュール管理の表に入力をして保存する必要があることもあります。
そのような場合は忘れずに入力しておくことが大切です。
次にお盆休みなどの長い休暇の場合です。
長期の休みのケースでは、派遣先の企業及び所属先の部署により各職員がいつ・どの位の長さの休みを取れるのかのルールや習慣が違ってきます。
交代で出社する為に、全員が一斉に休まないような体制の会社や部署もあります。
長期の休みの場合は、日程が近くなってきたら周りの社員や派遣社員に例年の休みの取り方と、申請方法を聞いておくとよいでしょう。
長期の休暇の場合も、派遣元の企業に連絡することは同じで変わりません。
そして連絡する際には「派遣元の〇〇部長からは許可を頂きました」とのように、派遣先から休みのOKがでている旨も伝えましょう。
この長期の休みにおいて有給休暇が使える場合と、使えない場合がありますので派遣元の会社に確認をしましょう。
派遣社員は時給計算で働いていることが多いので、会社全体が長期休暇で営業をしていないとその期間は自動的にお給料も出ないということも多くあります。
急に休む場合はどうしたらいい?連絡の順序は?
自分の体調不良や病気、そして家族が急に入院するなどの緊急時には、当日に休みの連絡をすることになります。
1~2日程度の休みの場合は、誰しもが可能性のあることです。
この場合は再出社した場合に部署の方々と上司に挨拶とお詫びを述べる対応をするとよいしょう。
一方、やむを得ず急に休むことになり、その休みが長くなる場合は多少問題もあります。
休む理由が例えばインフルエンザなどの流行の疾患であれば、自動的に出社禁止になるので問題はありません。
しかし自分の体調不良や家族の事情で休みが長くなる場合は、その期間は派遣先での仕事に穴があくことになります。
もし急に長い休みをとる場合は、その事情といつまで休むのかについて3日目以降を目安に、派遣元の会社の担当者に相談と報告をしましょう。
派遣会社の営業担当にとって派遣先は大事な取引先ですので、企業の担当者同士の話し合いや協議がもたれることもあります。
休みか長くなりそうな場合は、まずは派遣元に相談し、その後の対応については派遣会社の営業が行うのか、派遣社員も自ら派遣先に連絡すべきなのかなどについての指示を受けるようにしたいところです。
派遣社員は慶弔の休暇が取得できる?ルールはどう?
派遣で働くとき場合は、有給休暇以外の慶弔などの休暇などがあるのかどうかが気になるのではないでしょうか。
正社員であれば完備しているはずの慶弔休暇については、派遣会社で福利厚生として設けている会社と、有給休暇以外はなし、という会社があります。
この特別休暇についても、派遣会社に登録した際に渡される会社説明本やプリントに書かれている内容を、前もって読んで理解しておきたいところです。
もし不明な場合には、直接派遣会社の総務の担当者などに質問してみるとよいでしょう。
現在のところ派遣会社で慶弔休暇が完備しているところは少ないようですが、今後の法律などに注視したいものです。
休みすぎるとクビになる?抑えておきたいポイント
派遣社員が派遣先で勤務する場合、周りの社員や派遣社員がどの位の頻度で休みをとっているのかが気になるかもしれません。
周りと比べて自分だけが全く休まない状態や、いつも休みが多いなどのアンバランスは避けたいところです。
新しい派遣先で数週間働くと、周りの休みの事情が徐々に分かってきます。
そして有給休暇を取りやすい環境なのかどうかが分かります。
派遣を検討中の人は、派遣先を休んだらすぐクビになるのでは、と不安になる人もいるかもしれません。
しかし、適度な休みで職場に迷惑がかからない程度ならクビになるようなことはほとんどないでしょう。
派遣先企業とも契約書を交わしている為に、派遣社員が極端に不利になるようなことを行うと派遣先が契約違反になり得るからなのです。
休みを取った後のマナーとは?挨拶が大切!
派遣社員が休みを取ってその後、会社に出社した際はどのようなことが必要になるでしょうか。
これは休みの種類が急にであったか、または元々予定していたものかでも少々対応が違います。
もし急に休んだという場合は、上司と周りの社員・派遣などの人たちにお詫びをすることが大切と言えます。
そして元々休む予定だった場合は、出社後には一般的なマナーとして「休み中はお世話様でした」などと短い内容の挨拶とお礼で結構でしょう。
派遣先企業の社員や派遣社員も生身の人間ですので、たまには休むとこもあるので、休みはお互いが取りやすい環境であることが望ましいのです。
どちらのケースにおいても周りに配慮した行動をとりましょう。
まとめ
派遣社員として働くと、社員で働いていた場合に比べると休みの取り方などが違っているので、最初は多少の戸惑いがあるかもしれません。
しかし、派遣社員が休みを取る際の基本は、「派遣先、派遣元の両方に連絡して許可をもらう」ということですので、あまり難しいことではないのです。
自分が前もって決まった休みの場合は周りに影響がでないように、自分が担当している仕事を終わらせておきましょう。
また外部からの問い合わせなどの際に、同部署の誰でも回答できるように、情報をまとめておく、などの配慮や準備も必要です。
派遣社員で働く際は休みをしっかり取り、適度にリフレッシュしてまた仕事に戻りメリハリをつけた働き方をしていきたいものです。
休む前にしっかりと準備して快適な休みになるように心がけましょう。