働くならどっち?派遣とバイトの違いを5つのポイントから徹底考察

派遣社員として働いている方であれば、日ごろから「正社員」「派遣社員」と言った立場を気にすることも多いのではないでしょうか?

正社員と同じような働きをしているのに、なぜか派遣ということで別の目で見られたり、場合によってはアルバイトよりも下の扱いを受けることも多いはず。

そこでふと気になるのがアルバイトと派遣っていったいどう違うの?という点ですよね。

本記事ではアルバイトと派遣の違いについて詳しくお伝えします。

目次

派遣とバイトの根本的な違いについての基本情報

まずは派遣とアルバイトの違いについてです。

なんとなくどちらも正社員ではない非正規の雇用といったイメージからよく違いが分からないことが多いですよね。

なんとなくアルバイトは学生がするもの、派遣社員は社会人がするもの、といったイメージですが、実はそれ以外にも大きな違いがたくさんあるのです。

まずは根本的な両者の違いをしっかり捉えて行きましょう。

それによってバイトで働くのか、派遣で働くのか、どっちが自分に合っているのかがはっきりしてきます。

仕事内容は同じ?派遣とバイトに立ち位置の違いはあるの?

誰でも学生時代に一度はバイトを経験したことってありますよね。

タウンワークなどの求人誌で求人を見つけて電話をして、履歴書を持って行って面接を受ける、という流れではないでしょうか。

そしてバイトが決まったら、そこで一からいろいろと仕事を教わって覚えていく、という感じでしたよね。

それに対して派遣は、派遣会社から派遣社員に仕事を紹介し、条件が合えば派遣をするという形です。

こちらは派遣会社に登録さえしてしまえば、面接などはなしで、直接派遣先の会社に出向くことになります。

派遣社員は学生というよりも社会人経験者がよく行うものですから、基本的に即戦力なんです。

バイトのように一から仕事を手とり足とり教えて、というよりも、だいたいのことを教えたらあとはお願いします、といった感じで仕事を任されます。

こういった立ち位置の違いがあるのですね。

雇用契約上のポイント!派遣とバイトは雇用形態が違う?

立ち位置の違いのみならず、根本的な雇用形態の違いがあります。

バイトは先ほども言ったように、自分で履歴書を作って面接にいって合否をもらいます。

これは自分で雇用先を見つけ、合格した場合は直接雇用先から雇われるという形式です。

バイトは雇用先の一部なのですね。

それに対して、派遣社員は、派遣先の会社からすると「全く関係ない外部の人間」なのです。

なぜなら、派遣社員を雇用しているのは派遣会社だからです。

ですから派遣会社に最初に登録する際には履歴書であったり面接であったりが必要になる場合もあります。

ところがいったん派遣会社に登録されてしまえば、あとは派遣先を紹介してもらうだけで、合意さえすれば仕事ができるのです。

働ける期間の違い?派遣とバイトはどっちが長く働ける?

派遣とバイトでは働ける期間も実質違ってきます。

まずバイトですが、基本的にクビにならない限りは半永久的に働くことが可能です。

勤務態度が良くバイト先にも気に入られれば、正社員への登用という話もある場合もあります。

ところが派遣社員は基本的に同じ職場で半永久的に働くことはできません。

2015年に改正労働者派遣法が施行され、原則同じ職場では3年までしか働けない、というふうに決められました。

もしこれを超えて働かせたい場合、派遣先が直接雇用に踏み切らなければいけないと決まっているのです。

派遣社員は通常、数カ月単位の短い契約を結び、それを更新していくというスタイルをとっています。

派遣先が気に入らず、更新を断れば派遣会社から新しい派遣先を紹介してもらうことができます。

派遣とバイト、知っておきたい「お金」の面での違い

派遣とバイトは給与面でも違いが出てきます。

上記のように派遣元の派遣会社に雇われているのか、それとも会社から直接雇われているのか、という違いや、即戦力となる人材なのかどうかという違いから、給与に差が出るのが当然です。

また給与以外にも失業保険といった福利厚生の面でもかなり違いがでてきます。

現在パート(バイト)で働いている方も、派遣で働いている方も、それぞれのメリット・デメリットをこの機会に見直してみましょう。

派遣とバイトはどっちが給料がいいの?

まず給与面ですがこれは圧倒的に派遣社員の方が給与はいいです。

バイトの場合は、先ほども言ったように、一から新しい人を雇い、一から新しい人を育てていくというコストがかかります。

これは会社側からしてもかなり大きな負担です。

そのため、時給は低く設定してあることが多いです。

まれに例外として薬剤師など、難関国家資格を持っているような専門性の高い仕事はバイトでも給与がいいですが。

これに対して、派遣の場合は最初から即戦力という風にとらえられているため、スタート地点がバイトとは違います。

派遣社員への研修やスキルアップのためのサポートなどもすべて派遣会社が行っているため、派遣先の企業側からすれば人材を育てるというコストが発生しません。

このような理由で派遣社員の方が給与は高めに設定されています。

派遣は失業保険はいつからもらえるの?バイトでももらえる?

どんな職業にも、仕事を辞めた後の無職期間を生活するための、失業保険というものがついてきます。

この失業保険は派遣社員でもバイトでも取得が可能なのですが、これを取得できる早さが違います。

派遣社員が契約期間満了で仕事を辞めた後無職だった場合、1か月後にはもう失業保険をもらうことができます。

これに対してバイトの場合、自己都合で辞めた場合は失業保険は3か月後からしかもらえません。

福利厚生の面ではアルバイトはバイト先の会社のものが、派遣社員は派遣会社のものが適用されることになります。

でもバイトが福利厚生が充実している、なんてあまり聞いたことはありませんよね。

福利厚生面でも派遣社員の方に軍配が上がりそうです。

まとめ

派遣社員とバイトは雇用形態から給与、失業保険にいたるまで多くの違いがあります。

主婦の方で家庭との両立を試みながら、週に数回パートに出る、という方も多いでしょうし、子育てが一段落してきたので社会復帰に向けてまずは派遣会社に登録した、という方も多いでしょう。

どちらにもメリットやデメリットはあります。

精神面でも、いろんな派遣先での仕事を短期間でかわるがわる引き受けるのはストレスもたまりますよね。

その一方でなじみのパート先で長年働いている方が楽だ、という方もいるかもしれません。

給与面では確かに派遣社員の方が恵まれており、派遣会社のバックアップも手厚いためいろんな職種、企業にチャレンジできる可能性を秘めています。

これらのメリット・デメリットをよく考えた上で、自分にピッタリ合った働き方をしてみてはいかがでしょうか。

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