就職活動とは違い、派遣社員で働く時は自ら仕事探しをすることがありません。
派遣会社から紹介された仕事の中から選ぶというスタンスになります。
そのため、どのような会社で働けるかは就業開始までわからず、自分の希望とミスマッチが生じる可能性があります。
このミスマッチを防ぐため、派遣社員は仕事を紹介された時、希望をすれば職場見学をすることが可能です。
実態に仕事をしている様子を見学することで、自分が一緒に働いていけるかをはかることができます。
しかし、仕事を紹介してもらっている手前、職場見学をしてみて「この会社は合わない」と思ってもなかなか断りづらいものです。
この記事では、職場見学をした後に派遣の仕事の断り方についてご紹介します。
派遣の仕事を断っていいのか迷った時の参考にしてください。
派遣先を職場見学した後に断るのは問題なし!
派遣会社から仕事を紹介してもらい職場見学までさせてもらったら、仕事を断ってはいけないのではないかと悩むこともあるでしょう。
しかし、職場見学をした後に仕事を断ること自体は特に問題はありません。
実際に働きだした時のギャップやミスマッチを防ぐために職場見学を行うのですから、断ったとしても派遣会社からペナルティを受けるということもありませんので安心してください。
しかし、派遣会社や派遣先の印象が悪い断り方をしてしまっては、その後の仕事紹介に影響が出てくる可能性はあります。
では、具体的にどのような断り方をすればいいのでしょうか。
1.断り方は電話でOK!派遣会社の担当者に連絡しよう
派遣会社から紹介された仕事を断る時は、仕事を紹介してくれた営業担当者へ電話連絡をすれば大丈夫です。
営業担当者への連絡は携帯電話へ行った方がつながりやすい傾向にあります。
携帯電話番号を知っている場合には直接連絡しても問題ありません。
しかし、派遣会社の営業担当者の仕事はかなり忙しく、外回りも多いためすぐに連絡が取れないこともあるかもしれません。
営業担当者の携帯電話が繋がらないからといって、断りの連絡を入れないというのは絶対NGです。
もし、何度電話しても担当者へ繋がらない場合には、派遣会社の担当窓口へ連絡してみましょう。
営業担当者が不在の場合は、必ず仕事を断りたい旨を伝え、折り返し連絡をお願いするのが大切です。
2.期日までに回答が大原則!悩める期間は最大でも3日間と考えよう
職場見学を行った後は、営業担当者から「見学していかがでしたか? 〇日までに仕事をするか決めて下さい」というような話をされます。
〇日までにという期日は見学翌日かもしれませんし、「早めに」という曖昧な期日を言われることもあります。
この期日は派遣先がどれだけ急いで人材を確保したいかによって変わってきます。
返答期日が曖昧だからといっても、返答を待ってもらえる期間は最大で3日間程度だと考えておきましょう。
1週間や10日など長く引き伸ばしていると、他の候補者へ仕事を回されてしまうかもしれません。
もし、他の仕事の選考も進んでいて選考結果を待ちたいと思っても、選考が長引く場合には早めに決断をすることが肝心です。
出来るだけ早く返答をするように心がけましょう。
3.断る理由はあいまいにせず、明確に伝えよう
営業担当者へ断りの連絡をする時は、なぜ断るのかという理由が必要です。
派遣会社から派遣先へ辞退の連絡をする時に、断る理由を伝える必要があるためです。
もちろん、不都合があるような理由の時には、派遣会社は理由を濁して伝えてくれますので安心してください。
また、断る理由を伝えなければならないのは、営業担当者は断った理由を次の仕事紹介に役立てているというのもあります。
「体育会系の社風が合わなかった」という理由であれば静かな職場を、「男性が多い職場が苦手」という理由であれば女性が多い職場を次回から紹介する、というイメージです。
断る理由をうまく伝えられないからといって、「なんとなく」などという曖昧な理由を伝えるのだけは避けてください。
職場見学直後の意思確認では、即決する必要はない!
派遣先が急いで派遣社員を探している時は、職場見学後すぐに「仕事をしてもらえるか」という話が出ることもあるかもしれません。
しかし、数カ月から数年の仕事を左右するのですから、無理にその場で返答をする必要はありません。
もし、勢いで「やります」と伝えてしまった場合、就業開始後に後悔してしまう可能性があります。
急いで返答することはデメリットしかないのです。
少しでも懸念点がある場合には、「少し考えてからご連絡します」と素直に営業担当者へ伝えましょう。
ただし、その場ですぐに返答をしても良い場合もあります。
それは、どうしてもこの派遣先で働きたいと思えた場合です。
すぐに伝えるということで、本当にその派遣先で働きたいのだという強い意志を伝えることができます。
断りすぎは要注意!次の仕事を紹介してもらえない可能性アリ
派遣社員は職場見学をした仕事を断る権利があります。
しかし、権利があるからといって、何度も仕事を断るのは避けましょう。
派遣社員が仕事を断った分だけ、営業担当者も派遣先へ辞退の連絡をしなければなりません。
断るのは仕事だからといっても、営業担当者にとっては喜ばしい仕事ではないということを忘れないでください。
また、あまりに仕事を断り続けると、本当に仕事を探しているのか派遣会社に疑われてしまう可能性がありますし、条件に合う仕事を紹介するのは難しいと思われて紹介自体をしてもらえなくなる場合もあります。
100パーセント希望に沿う派遣先と出会える可能性はかなり低いのですから、どの部分は妥協できるのかを自分の中で考えておくようにしましょう。
まとめ
職場見学をしてみて希望とマッチしなかった場合には、きちんとした断り方が大切です。
派遣会社の営業担当者にはお詫びをするとともに、仕事を断る理由は丁寧に伝えましょう。
丁寧な断り方さえ行っておけば、派遣会社から悪く思われることはありませんので、安心してください。
次の仕事探しにも精力的に動いてもらえるはずです。
その仕事探しの時に役立つのが断る理由ですので、断る理由は正直に伝えることを忘れないようにしましょう。
また、仕事をする上でどうしても譲れないことを細かく伝えたり、妥協できるポイントを伝えることも大切です。
派遣会社の営業担当者としっかりコミュニケーションを取り、自分の希望にマッチする職場を紹介してもらいましょう。