派遣で仕事を押し付けらたらどうする?特徴や3つの対処法を確認

仕事の押しつけはどのような職場でも起こりうる事であり、押し付けてくる人は決まって同期あるいは自身より上の立場にいるものです。

しかし実際に仕事を押し付けられた時、正社員同士ならまだしも、基本的に指示を受ける側の派遣社員が押し付けかどうか判断して断るのはなかなか難しいのではないでしょうか。

ここでは仕事を押し付けられる人の特徴や、実際に押し付けられた時の対処法を派遣社員の観点からご紹介しています。

仕事を押し付けられた経験が一度でもあるのなら、是非チェックしてみてはいかがでしょうか。

目次

これって仕事の押しつけ?仕事を押し付けられる人の特徴は?

自身の仕事を他人に押し付ける人は、誰彼構わず人を選んでいる訳ではありません。

例えば、自身が仕事を押し付ける立場にいるとして、目上の人や上司に気軽に「この業務をやって下さい」と言う事は余程の事情が無い限り出来ないはずです。

この立場という考え方を除くと、仕事を押し付けられる人の特徴はいくつか挙げられますが、ここでは2点に絞ってご紹介しましょう。

実際に自身の特徴と当てはまったら、仕事を押し付けられている可能性が高いと考える必要があるのではないでしょうか。

自身の意見や主張が無く、真面目な人は要注意

日本社会、特にビジネスの場においてはとにかく誠実である事が重要視されます。

ビジネス本やセミナーの講師、自己啓発本にも良く登場するこの誠実という言葉ですが、果たしていったいどれほどのビジネスマンが本当の意味で「誠実」に仕事を行っているのでしょうか。

仕事に対して真面目に取り組む事は決して悪い事ではありませんが、物事には限度というものがあります。

期間限定の派遣社員とは言え時には肩の力を抜き、与えられた仕事を淡々とこなしていくスタイルを改めてみてはいかがでしょうか。

更に、あなたが自身の意見や主張を抑える事を美徳だと考えているのなら、その点も要注意です。

自身の意見を抑え、仕事に真面目に取り組むイエスマンほど会社にとって扱いやすいものはないのですから。

有能な派遣社員ほど仕事を押し付けられやすいもの

派遣社員として、あなたは会社内でどのような評価を受けているでしょうか?また入社したばかりで評価はこれから、あるいは平均的な評価という方が多いのではないでしょうか。

一般的な評価ならまだ問題はありませんが、仮にあなたの評価が同期などと比べて飛び抜けて高い場合も、「仕事の押しつけ」という観点から考えると要注意だと言えます。

近年になって、ようやく政府は働き方改革などの法律案を打ち出して労働時間の見直しを行い始めましたが、日本の企業ではまだまだ残業文化が根強く残っています。

長く働く事は素晴らしいというこの風潮は、平均的な社員よりも仕事を次々と片づける有能なビジネスマンの方がより強い影響を受けてしまう可能性があるでしょう。

もちろん、これは正社員だけでなく派遣社員にも言える事なのです。

仕事の押しつけを確信したなら、3つの方法で対処しよう

実際に仕事を押し付けられていると判断した場合、そのままにしておく事が出来ないというのならひとまず何らかの対策を取らねばなりません。

ライフハック系のウェブサイトなどでは仕事を押し付けられた時「忙しそうなフリをする」「仕事を振られないようにする」などの対処法が紹介されている事がありますが、これらは基本的に指示を受ける側の派遣社員には実行出来ないのではないでしょうか。

ここでは精神的な対処法などを除いて、仕事を押し付けられた時に現実的に派遣社員が取れる対処法を3つご紹介しましょう。

①     業務内容以外の仕事であれば断る事も出来る

厚生労働省が施工する法律の中に、派遣に関する法律を定めた労働者派遣法と呼ばれるものがあります。

労働者派遣法の第26条「労働者派遣契約」ではその名の通り派遣会社や派遣社員が契約を行う際の条項が設けられていますが、その中には「従事する業務の内容については可能な限り詳細に記載する事」とあります。

簡単に言ってしまえば、派遣社員はなるべく詳細な業務内容を就労前に知る権利があるという事であり、契約期間中に当初と異なる業務を行わせるなら派遣会社と派遣社員の了承を得る必要があるのです。

これは、一つの就労先で複数の業務を行う場合も同様です。

派遣社員ですからいきなり「NO」と断る事は出来ないでしょうが、少しでも疑問を感じたら派遣先や派遣会社に再度確認を行うとともに、今後同じような事があれば上手く断れるようにしてみてはいかがでしょう。

②     押し付けを行う社員の上司にも相談してみよう

仕事の押しつけが意図して行われているかはさておき、どちらにせよ押し付けてきた当人に何を言っても角が立つ可能性は高いと言えます。

もちろん、「現状手が離せない」等の理由であれば言った方が良いのは間違いありませんが、このような理由できっぱりと断るのが難しいのも派遣社員ならではの悩みではないでしょうか。

このような場合、仕事を押し付けられた社員の上司に相談を行ってみるのはいかがでしょうか。

理路整然とした理由を考えた上で相談をすれば、まともな上司であれば何らかの対策を行ってくれるはずです。

派遣社員だからと諦めずに、普段指示を受けている社員のやり方に問題がある、または明らかに仕事の押しつけだと感じる場合はしっかりとした意思表示をする事も大切なのです。

③     派遣元に相談すれば改善される可能性は高い

明らかに不当な仕事の押しつけがあると判断した場合は、最終的に派遣元の会社に相談してみるのが良いでしょう。

大抵の派遣会社は派遣社員ごとに担当者が割り振られていますから、よほど小さな会社では無い限り、親身になって相談に乗ってくれるはずです。

派遣社員と派遣先企業との問題を解決する事も派遣会社の業務内容に含まれているため、遠慮する必要はまったくありません。

ただし、単純に仕事の押しつけという問題であれば判断が難しく、改善にはどうしても時間がかかってしまいます。

先にご紹介した業務内容の項目も参照に、押し付けられている仕事が適切かどうかも含めて考える必要性があるのです。

また、派遣先企業・派遣元のどちらに相談するかは、派遣会社や営業担当者の考え方によっても異なるため注意が必要です。

就業から日が浅いなら押し付けと決めつけるのは早い?

派遣社員に限った話ではありませんが、就業からまだ日が浅いのなら覚えなければならない事は以外と多いものです。

特に、前職とは異なる業種についた際などは文字通り一から業務を覚えていく事になりますから、派遣社員とは言え一定の努力は行わなくてはなりません。

このような状況下で自身の能力以上の仕事を割り振られた場合、それを押し付けだと判断するのは早計ではないでしょうか。

また、それ以外で押し付けだと誤認してしまわないために知っておいた方が良い情報は、下記の2点となります。

派遣を募集している企業は基本的に人手が足りていない

2018年現在、中小をはじめとした日本の企業はどこも深刻な人手不足に陥っていると言われています。

昔と今では派遣社員の有り方も変わってきているため、現在では不足した正社員、つまり人材を補う意味で派遣社員が利用されるのが一般的です。

つまり、派遣社員を募集している企業は、現状で人手が足りていないという事になります。

もちろん、コスト削減の目的で積極的に派遣社員を利用する企業がいるのも事実ですが、人手が足りていればそもそも派遣社員を利用しないのです。

これらを含めて考えても、派遣社員の仕事量が少ないという事はまずあり得ないのではないでしょうか。

自身が押し付けだと思った仕事も、企業側から見れば普通の量なのかもしれません。

仕事の量が適切かどうかは、社員や他の派遣社員の様子からも判断できるはずです。

繁忙期などで一時的に業務量が増えただけという可能性も

通常の仕事量とは別に、どのような業種でも一時的に業務量や勤務時間が増加する繁忙期が設定されているはずです。

派遣社員は3か月や6か月などの一定の期間を設けて契約を行いますが、その期間中に繁忙期を経験する事は珍しくありません。

場合によっては、繁忙期に限定して派遣社員を募集しているような企業も存在するほどです。

派遣先の企業が繁忙期かどうか知らされるかは派遣会社によっても異なります。

仮に事前に知らされていない場合は、実際に入社してからの仕事量に驚いて押し付けだと感じてしまうような事があるかもしれません。

このような事態に陥らないためにも、派遣先企業の紹介時には業務内容を確認するとともに、仕事の量について聞いておく事が必要です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

どちらかと言えば正社員で起こりうるイメージが強いものですが、業務内容が事前に決められている派遣社員でも、決して仕事を押し付けられる機会が無いとは言い切れません。

正社員から指示を受け契約期間内で働くという立場上、派遣社員は仕事を断るのが難しいものです。

また、専門性の高い職種で派遣をやっている方には有能な方も多いでしょうから、難しい仕事を優先して割り振られる機会も多いはずです。

そのような時、「派遣社員だから」と考えて自身の能力以上に仕事を担当するのはあまり良い状況とは言えません。

仕事の量が異常に多く明らかに当初の業務内容と異なっていた場合は、本文中の対策を打つとともに、時には意を決して断る勇気も必要なのです。

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