複数の派遣会社に登録しておくべき5つの理由と3つの注意点

派遣社員として働こうと考えた時、数多くある派遣会社の中からどこの派遣会社に登録しようか、迷うことがあると思います。

ここで生まれるのが「複数の派遣会社に登録をしていいのか?」という疑問ですね。

実は、派遣社員として働いている方の多くは、複数(2社以上)の派遣会社に登録を行っています。

今回は複数の派遣会社に登録を行うメリットと、複数の登録を行う時に気を付けておきたい注意点をご紹介します。

これから派遣社員になろうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

複数の派遣会社に登録をするのは全く問題なし

派遣社員として働いたことが無い方は「いくつか登録をして問題になったら怖いな。

違法じゃないのかな。

」と気にされることがありますが、複数の派遣会社に登録を行うことは全く問題ありませんし、違法でもありません。

むしろ、複数登録を行い活用していくこそが一般的となっています。

複数の派遣会社に登録を行うと大変そうというイメージがあるかもしれませんが、その大変さよりもメリットの方が大きいのです。

では、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか?

派遣会社によって扱っている仕事の数や特徴が違う

一口に「派遣会社」と言っても、会社ごとに個性があります。

事務職やエンジニア職など主軸となる職種がある派遣会社もあれば、週3日勤務や時短勤務など働き方にこだわった仕事を多く扱っている会社もあります。

また、大手であれば常に数万件という仕事を扱っていますし、仕事数は少なくても紹介予定派遣に特化しているところもあります。

また、同じ職種に特化した派遣会社でも、扱っている派遣先企業が全て同じということはありません。

複数の派遣会社に登録しておけば、登録した分だけ紹介される仕事が増えると考えて良いでしょう。

やりたい仕事と出会え、選ぶこともできるというのは、かなり大きいメリットです。

仕事を早く決められブランク期間を減らすことができる

派遣会社に登録をすれば即日で仕事できるのかと言われれば、残念ながらそうではありません。

登録を行った時にその場で仕事の紹介をされ、最短1日で仕事が決まったというケースもありますが、逆に条件に合う仕事がなければしばらく紹介が無いこともあるのです。

また、紹介があったとしても複数の登録者から仕事希望の意思があがれば、派遣会社では登録者のスキルなどから事実上の選考を行うことになります。

選考が通らなかった場合は、他の仕事を紹介してもらうところからのスタートになってしまいます。

その点、複数の派遣会社に登録をしておけば、複数の仕事の選考を並行して受けることもできるので、仕事を早く決められる可能性が高くなるのです。

同じ仕事でもより良い時給で働くことができる

派遣社員として働きたい人が複数の派遣会社に登録を行う一方、派遣先も複数の派遣会社に依頼をしているケースがあります。

派遣先も早く条件に合う人と出会いたいのです。

しかし、同じ派遣先の同じ仕事だったとしても、派遣会社Aと派遣会社Bとでは派遣社員に支払う時給が同一でないことがあります。

これはもともと派遣先が違う金額で派遣社員に依頼をしていることもありますが、派遣会社が派遣社員を抱えるための経費などを引いて時給を支払っていることも理由にあげられます。

例えば、派遣社員の研修や福利厚生に力を入れている会社では経費が高くなり、派遣社員の時給が低くなることがあります。

複数の派遣会社に登録をしておけば、より良い時給の仕事を選ぶことができるようになります。

コーディネーターや担当者のサポート力や対応力がわかる

派遣会社に登録を行う時、コーディネーターやキャリアカウンセラーと呼ばれる方が対応をします。

複数登録を行うと、派遣会社によって差があることがわかってきます。

もちろん、コーディネーターやキャリアカウンセラーの性格も関りますが、「会社の顔」として登録者対応を行っているわけですから派遣会社のサポート力や対応力と通じるものはあります。

紹介してもらうお仕事の懸念点や条件と外れてしまう部分の説明があり、フォロー体制があることも伝えてもらえるようなら、比較的サポート力や対応力がある派遣会社だと言えます。

反対に、全く希望に沿わない仕事でも強引に紹介してくるようであれば、フォローやサポートをしてもらえるとは考えにくいです。

コーディネーターを交代してもらうか、派遣会社を変えた方が良いでしょう。

利用できる福利厚生や研修の幅を増やすことができる

派遣会社では派遣社員が利用できる福利厚生が用意されている他、研修や勉強会を行っています。

ただし、福利厚生などの内容は、派遣会社によって大きく異なります。

ビジネスマナーや情報セキュリティ研修など、スムーズに仕事開始できるための基礎研修が用意されている企業はよく目にします。

大手企業であればそれらの研修に加え、提携しているスクールで資格取得向けの講座受講や、資格取得補助をもらえることもあります。

また、働くママサポートやベビーシッター割引サービスなど子育て中に嬉しい福利厚生を用意している派遣会社もあります。

福利厚生に関してはその派遣会社から紹介された仕事をしている方だけ使えるものもありますが、登録しているだけでも利用できるものもあるので確認してみてください。

複数の派遣会社に登録をする時に気を付けたいこと

ここまで、複数の派遣会社に登録するメリットをご紹介してきましたが、何十社も手当たり次第に登録するというのはオススメできません。

なぜなら、複数の登録を行う時に気を付けておかないと、後々困ってしまうようなことも出てきてしまうからです。

せっかく複数の派遣会社に登録をするのであれば、できるだけメリットだけを活かしていきたいですよね。

ぜひ、これからご紹介する3つの注意事項を確認してから、複数の派遣会社に登録を行ってください。

派遣登録は時間がかかる…計画的に登録しよう

まず気を付けなければならないのは、時間的なデメリットです。

派遣会社の登録会では、登録の流れや仕事上の注意点の説明に加え、経歴やプロフィールの登録、スキルチェックなどが行われます。

その後、コーディネーターなどと面談をし、希望する仕事の条件を伝えたり、実際に仕事の紹介をしてもらうこともあります。

こういった一通りのことを行うと、1回の登録で2~3時間はかかってしまうのです。

まとめて2社登録を行おうとすると、午前に1社、午後に1社となり、丸1日かかってしまうことになります。

派遣会社によっては平日夜間や土日に登録会を開催していることもあるので、登録会の予定を詰め込みすぎず、時間に余裕がある時に参加するようにしましょう。

登録しすぎは要注意!自分で管理できる範囲で派遣会社に登録しよう

派遣会社に登録を行うと、お仕事の紹介や状況確認の電話やメールが来ます。

複数の派遣会社に登録をしていると、この電話やメールが多くなります。

また、派遣会社によっては複数の担当者から連絡がくることもありますので、頻繁に連絡が来ることもあります。

たくさんの連絡を受けると、どの派遣会社からの仕事紹介があったのか、どの派遣会社からの仕事の職場見学にいくのか、などがわからなくなってしまいます。

そのため、派遣先との顔合わせの日程が、他の派遣先の顔合わせと重なってしまった、などのダブルブッキングが起こることもあるのです。

このような事態を避けるためにも、様子を見ながら登録する派遣会社を増やしていくなど、自分で管理できる範囲で登録を行うようにしましょう。

複数の派遣会社から紹介してもらった仕事が同じ派遣先だった

仕事の紹介を受けたら必ず仕事ができるとは限らないため、複数の選考を同時に進めていくことは多々あることです。

しかし、派遣会社Aと派遣会社Bから紹介された仕事が、同じ派遣先の同じ仕事だったということが起こりえます。

派遣の求人は派遣先の会社名が伏せられていることが多く、求人内容をさっと確認しただけでは同一企業と見抜くことが難しいのです。

もし同じ派遣先に2度顔合わせに行ったとしたら非常に気まずいですし、どちらか一方は断らなければならなくなります。

もし、派遣会社Aを通して働きだしたとしても、派遣会社Bの営業担当が派遣先に訪問してきたとしたら、更に気まずくなってしまいます。

求人内容はしっかりと確認し、あまりにも似すぎている求人だった場合には注意が必要です。

他社への登録や、他の派遣会社への仕事応募状況は伝える必要無い

派遣会社に登録する時に、他の派遣会社に登録をしているか、選考が進んでいる仕事があるか、などの質問をされることがあります。

正直に答えなければならないように気がするものですが、実は状況を伝える必要はありません。

もし「他の派遣会社の紹介で、顔合わせまで選考が進んでいます」と答えたとしたら、派遣会社側は「もうすぐ仕事が決まるかもしれない」と思い、積極的な仕事案内をしてくれなくなる可能性もあります。

これでは、複数の派遣会社に登録したメリットが薄れてしまいます。

もちろん、できるだけ嘘はつきたくないと思いますので、「他社からも紹介は受けていますが、この案件が第一希望なので早めに選考が進むと嬉しいです」などと伝えておけば良いでしょう。

複数の派遣会社に登録をして、効率的に仕事探しをしよう

自分の希望にある仕事と出会うためには、やはり複数の派遣会社に登録を行うのが効率的です。

実際に派遣社員として働いている方の多くは、3社以上の派遣会社に登録を行っています。

派遣の仕事は最長でも3年までしか働き続けることができませんから、契約満了時に次の仕事を早く見つけるためにも、複数の派遣会社に登録を行うのは効率的と言えます。

しかし、何十社も登録するのは管理も大変ですし、逆効果だというのもお分かりいただけたと思います。

これから複数の派遣会社に登録を行おうと考えている方には、ホームページなどから派遣会社の特徴を確認し、多くても5社程度の登録からはじめてみると良いでしょう。

5社登録してももう少し登録が必要だと思ったら、徐々に増やしていくのがオススメです。

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