要チェック!紹介予定派遣なのに正社員になれない5つの理由

正社員雇用への近道と思われている働き方といえば、紹介予定派遣です。

しかし、残念ながら必ずしも正社員になれるとは限りません。

契約社員の契約になってしまうことがありますし、直接雇用になれないまま派遣期間が終了してしまうこともあります。

紹介予定派遣なのに正社員になれないというのは、理由や原因が必ずあるものです。

この記事では正社員になれない理由や、正社員への道を絶たないために気を付けておきたいことをご紹介します。

目次

紹介予定派遣だからといって絶対「正社員になれる」とは限らない!

紹介予定派遣というと「派遣期間終了後は必ず正社員になれる」と思っている方も多いと思いますが、実はそうではありません。

契約社員やパート社員といった有期雇用契約になることがあります。

なぜなら、紹介予定派遣は派遣期間終了後に「直接雇用」となることが前提の働き方であって、必ずしも正社員で雇用しなければならないという決まりはないからです。

派遣期間終了後にどのような雇用形態になるかは、派遣会社から仕事を紹介された時に確認することができます。

ここを見落としたまま契約を結んでしまうと、派遣期間が終了した後に思っていなかった働き方ができない可能性があります。

正社員や無期雇用で働きたいと考えている場合には、必ず雇用形態について確認を行いましょう。

評価されていることを忘れると正社員への道は閉ざされる

紹介をされた時には正社員雇用予定の仕事だったのに、派遣先から断られてしまい正社員になれなかった、ということも残念ながらあります。

紹介予定派遣は36カ月間、派遣先との相性診断を行うことができます。

ただし、忘れてはならないのが、派遣先からも相性を見られているということです。

派遣先から「一緒に働きたい」と思ってもらえなければ、正社員前提の紹介予定派遣で働いていたとしても正社員になれないのです。

派遣先から断られてしまう主な理由5つをご紹介しますので、紹介予定派遣で働いている方は是非チェックしてみてください。

1.    仕事に対するやる気がみられず、勤務態度にも問題がある

紹介予定派遣の仕事が決まった人は、2種類のタイプに分けることができます。

一生懸命派遣先の仕事に励むタイプと、仕事が決まった安心感から仕事のやる気がみられないタイプです。

もちろん、問題なのは後者です。

派遣先としては、スキルを存分に活かして会社に貢献してもらいたいと考えているのに、その期待に応える働きぶりがみられない場合には評価は下がってしまいます。

欠勤や遅刻・早退などの勤怠も同様です。

そもそも、欠勤などが多ければ会社の戦力とみなしてもらえません。

勤怠が悪い紹介予定派遣スタッフより、勤怠が良いアルバイトの方が戦力になると思われてしまうでしょう。

そうなれば、直接雇用となれる可能性は非常に低くなります。

勤務態度は派遣先の印象を大きく左右することは、必ず頭の中に入れておきましょう。

2.    派遣先が求めているスキルにマッチしていない

紹介予定派遣の仕事に応募すると、派遣会社は応募者のスキルや経歴を派遣先に伝え、選考が進められます。

しかし、どのようなスキルを持っているかを確認していても、実際に働きだしたらスキルが見合っていなかったという場合があります。

書類や口頭ではどうしても説明できない部分があるからです。

もっと幅広く対応できる人が欲しかった、スピードが遅くて他の人との仕事量のバランスが取れない、などと派遣先が思った場合には正社員として働くことは難しくなります。

派遣期間の数か月間でスキルアップするのは難しいことではありますが、少しでも派遣先企業の求めるスキルに近づけられるよう勉強をしたり、スピードアップの方法を考えてみるなどの工夫が大切です。

3.    他の派遣社員やパート社員に勝るスキルを持っていない

正社員雇用を目指すときには、必ずと言って良いほどライバルがいます。

転職活動であれば他の応募者がライバルですが、紹介予定派遣の場合は実際に働く期間があるため、派遣先の契約社員やパート社員がライバルになります。

また、他の派遣スタッフもライバルに含まれるでしょう。

派遣先からすれば、より仕事ができる人を正社員として採用したいと考えるものです。

もし、パート社員の方が仕事の質が良くスピードも速いとなれば、わざわざ紹介予定派遣スタッフを正社員として雇い入れる必要はありません。

正社員雇用を勝ち取るには、ライバルに負けない何らかのスキルは、パソコンや実務に関するものでなくても、改善提案を行える、仕事の幅を広げられるような経験がある、とうのででも大丈夫です。

他のスタッフに負けないスキルを持ちましょう。

4.    人柄が社風に合わないと判断されてしまうことも

実際に働いてみたら思っていた会社ではなかった、ということは多々あることです。

派遣先としても、我が社の社風に合うか、人柄はどうか、という部分はチェックしています。

スピード重視のベンチャー企業なのにゆっくり仕事をする、もくもくと静かに作業を進める企業なのに体育会系のような勢いで仕事に取り組むなど、どうしても合わないと思われてしまう場合があります。

残念ながら人柄をなかなか変えることはできませんが、その職場での社風や仕事の進め方に合わせていくというのも重要なことです。

ただし、無理に社風に合わせて正社員になったとしても、働き続けることがストレスになることもあります。

無理をすることなく、本当に働き続けたいと思うのかをこちらから見極めることも大切です。

5.    改めて選考や面接があることを忘れ、準備を怠ってしまう

派遣期間を楽しく過ごすことができ、派遣先企業と円満な関係を築くことができれば、正社員への道はぐっと近づきます。

しかし、安心するのはまだ早いです。

派遣先企業によっては派遣期間が満了となる前に、改めて試験や面接などの選考が行うことがあるのです。

形式だけの人事部門との面談程度であれば、派遣期間中の働きぶりが良ければ問題はないでしょうが、その場しのぎでは対応できない選考や社長との面接が用意されていることもあります。

これらの選考で良い結果を残すことができなければ、どんなに円満な関係を築いていても正社員雇用は難しくなります。

改めての選考は、派遣期間1カ月程度前に行われることが多いようです。

派遣先との合意が取れるまでは、派遣期間終了間際でも油断せず、準備を整えておきましょう。

派遣期間中は自分をアピールする期間だと考えよう

紹介予定派遣が通常の採用と大きく異なるのは、実際に数か月間働いてから直接雇用にするか決められるという点です。

そして、この派遣期間中にどれだけ自分をアピールできるかによって、正社員になれる可能性が変わってきます。

例えば、無表情で淡々と言われた仕事をこなす派遣スタッフと、笑顔で前向きにたくさんの仕事を行っている派遣スタッフでは、どちらが正社員に近いでしょうか。

派遣先の社風にもよりますが、後者の方が正社員への道に近づいていると言って良いでしょう。

派遣スタッフの評価を行うのも人間です。

数字で測ることができない印象面も選考を大きく左右することを忘れてはいけません。

正社員を目指すのであれば、この派遣期間中に良い印象でアピールしておきましょう。

アピール不足だからといって派遣期間の延長はできない!

派遣先に良いアピールができず、派遣期間が終了してしまうということもあると思います。

しかし、派遣期間の延長はできないと考えておきましょう。

紹介予定派遣の場合、派遣期間は最長で6カ月とされています。

もし3カ月程度の派遣期間だったとしても、派遣先から「見込みがない」と思われれば、派遣期間を延長して更に相性を確かめるということはしないでしょう。

3カ月や6カ月と聞くとかなり短い期間のような気がしますが、毎日一緒に働いていれば1か月たたなくても人柄やスキルはみえてくるからです。

派遣期間が終わるまでに印象を良くすればいいと考えるのではなく、紹介予定派遣が決まった日から気を引き締めて仕事に取り組むようにしましょう。

紹介予定派遣で正社員を目指すために忘れてはならないこと

ここまで、紹介予定派遣で正社員になれない理由をご紹介してきましたが、社会人としてのマナーやふるまいなど、ごく基本的なことが含まれているとお気づきだと思います。

紹介予定派遣の仕事がきまったという油断から正社員への道が絶たれてしまっては、キャリアプランが台無しです。

印象良く、やるべきことをきちんとやる、ということを心がけましょう。

また、派遣期間終了後の雇用形態については、必ず確認を行ってください。

仕事を紹介された時に雇用形態の話がなければ、派遣コーディネーターや営業担当に質問をしましょう。

そして、無事に正社員での契約が決まった場合でも、最後まで油断することなく前向きに仕事に取り組むことを忘れないでください。

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