派遣先での仕事が合わないという悩みは派遣社員にはつきものです。
短い期間でいろいろな職場を経験できることはメリットでもありますが、毎回0から仕事を学び、人間関係を構築しなければなりません。
合わない会社が出てきてしまうことは当然です。
では、派遣先を変えたいと思ったときはどうすればよいのでしょうか?また、次の仕事をどのように見つけるべきなのでしょうか。
本記事では派遣先の変更方法と、次の仕事の見つけ方について説明します。
派遣先を辞める方法ってあるの?誰に相談すればいい?
結論を先に申し上げますと、辞めてはいけない仕事は存在しませんので、働き手の意思に応じて退職することが可能です。
ただし派遣社員の場合はシステム上、派遣会社を通して働いているので、ちゃんと段階を踏んで退職しなければなりません。
最初に派遣会社の人に相談してから、派遣先に相談する形となります。
本稿では派遣先の退職方法と、流れについて説明します。
まずは派遣会社の担当者に辞めたい理由を相談しよう
第一に行うことは派遣会社の担当者に相談することです。
いろいろな理由があると思われますので、正直に気持ちを打ち明けてみてください。
担当者も派遣先からお金をもらっている以上、理由については深く聞いてくるでしょうし、打開策の提示などもあるかと思われます。
仮に辞めたい理由がパワハラやセクハラなどの犯罪に近い行為であれば、派遣会社から派遣先に注意を促してもらうことも可能です。
相談しても打開策が見つからず、心から退職したいと思う場合は意思を曲げずに貫いてください。
先ほども述べましたが、辞めてはいけない仕事は存在しませんので、本当に退職したければ意思を曲げないことが大切です。
とにかく担当者に話をすることが退職への第一歩だと考えましょう。
契約の途中解除を行うと、派遣会社の印象が悪くなることも
派遣社員は基本的に期限付きで働いていますので、契約期間というものが存在します。
契約の更新時に退職することが一番理想的なのですが、契約終了まで待ちきれないほど嫌な気持ちになっているときはすぐにでも辞めたいと思うでしょう。
基本的に派遣会社も退職希望に対して拒否をすることはできませんので、契約を途中で解除して退職可能ですが、派遣会社からの印象は悪くなってしまうかもしれません。
派遣会社に「契約を途中で解除してしまう人」という印象を持たれてしまうと、次の仕事の紹介に影響を及ぼす可能性があります。
ですので、なるべく契約期間は守るように意識してみてください。
もちろん体色は自由ですので、ストレスを貯めすぎない程度に考えてみてくださいね。
次の仕事はどうやって見つけたらいい?仕事の見つけ方とは
仕事を無事に辞められたなら、次の職場を探さなければなりません。
方法はいろいろありますが、大きく分けると「今の派遣先で探す」か「新しい派遣先で探す」の2通りになるかと思われます。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、ご自身の状況を確認しながら選択するようにしてください。
本稿では、次の仕事の見つけ方について解説します。
なるべく自分の理想に合った働き方を実現するために、いろいろな方法を勉強しておきましょう。
派遣会社に嫌だった理由を説明して、新しい仕事を紹介してもらう
まずは既存の派遣先に、新しい職場を紹介してもらう方法です。
前回の職場で嫌だった理由を説明しやすいので、新しい職場ではなるべく嫌な点を考慮してもらいながら探すことができます。
派遣会社との信頼関係が少しずつ構築されていくと、待遇の良い案件も紹介してもらえるかもしれません。
反面、契約途中で退職した場合は次の仕事の紹介に支障が出る可能性があり、仕事を探しづらくなるかもしれません。
その場合は自分で求人を探すなどの努力が必要です。
途中解除の場合は失業保険の給付も3か月後となり、決まるまでの間は金銭面で不安が残ります。
同一の派遣会社のほうが将来的に待遇が良くなりやすいので、なるべく紹介を受けられるように努めてみてください。
派遣会社を変更して、新しい環境で仕事を探す
仕事先の不安だけでなく、派遣会社の担当者ともあまり合わないといった悩みも出てくるかもしれません。
その場合は新しい派遣会社を探すようにしてみてください。
派遣会社の登録は無料ですので、いろいろな会社に登録をしておいて、条件のよさそうな求人を探すのもいいかもしれません。
派遣会社を移動してしまうと、今まで培ってきた信頼関係が白紙に戻りますので、条件の打ち合わせなどは0から行う必要があります。
もちろん前の派遣会社の条件を考慮してくれる可能性もありますので、前の派遣会社での待遇や持っている資格などは説明できるように準備しておいてください。
辞める際のルールってあるの?社会人としての行動とは
辞めたくなったからといって、翌日すぐに辞められるわけではないのが社会人です。
どの会社にもルールが存在し、ただしい手順で退職しなければなりません。
手順を踏まずに大勝してしまうと、次から仕事の紹介がなくなったり、悪評が広まってしまったりと自分に不利益なことが多くなってしまいます。
仕事を辞めることは自由ですが、ルールだけはしっかり守るように注意してください。
本稿では会社を辞める際のルールについて説明します。
雇用関係は派遣会社が担っているので、必ず派遣会社に連絡する
派遣社員は派遣会社と労働契約を結んで働いています。
ですので、直接の窓口は派遣先ではなく、派遣会社となります。
派遣会社に何も告げずに辞めてしまうことは完全な契約違反となってしまうので、必ず派遣会社に連絡を取るようにしてください。
派遣会社が間に入ることで、面倒な書類の手続きや処理を全て代行してくれています。
さらには派遣社員のフォローアップも行ってくれているため、担当者にはいろいろな仕事が付きまとっています。
なるべく負担をかけないためにも、辞める直前ではなく少し前から相談するようにしてみてください。
派遣会社の印象が良くなれば次の仕事につながりやすいので、失礼のないような対応を心がけましょう。
立つ鳥跡を濁さず。
派遣先への返却物はしっかり確認しよう
派遣先からはいろいろなものを借りることになると思われます。
例えば指定の制服があれば貸し出しを受けるでしょうし、パソコンやマニュアルなども貸し出されます。
そのようなものを返却せずに退職してしまうと、後々のトラブルに繋がりかねませんので注意してください。
他にも、取引先と交換した名刺や社内で作成したデータや書類を返却しないことも厳禁です。
場合によっては損害賠償を求められるような裁判に発展する恐れもありますので要注意です。
こちらも、派遣会社にクレームが入るような事態になってしまうと自身の評価につながってしまいますので、管理はしっかりと行い、派遣先の指示に従ってください。
まとめ
いかがでしょうか。
派遣先を変えたいという悩みはどうしても出てきてしまうものですが、今後の事を考えて行動しなければ後々自分の評価が悪くなるなどの不利益が出てくるかもしれません。
自由度の高い働き方を選択できることが派遣社員の一番のメリットではありますが、社会のルールに乗っ取って、なるべく会社の迷惑にならないような退職方法を選択しましょう。
勢いでやめるのではなく、自分の将来の目標をしっかりと見定めて、退職するべきかどうかを考えてください。
そうすれば今辛いと感じていることでも、自分の力になる時期がやってきます。
少しでも良い働き方を目指せるよう、退職時の行動もきっちりと手順を踏むようにしてください。