【派遣社員あるある】よく受ける差別・ケース別3選&効果的な対策法

派遣社員が派遣先で嫌な思いをすること、よくありますよね。

特に正社員との待遇や対応の違いをはっきりと見せつけられたとき、「やっぱ派遣だからこうだよな…」と落ち込んでしまうこともしばしば。

しかし、いくら派遣とはいえ同じ労働者としてこのような差別を見逃すわけにはいきません!

そこで本記事では、派遣社員が差別を受けてしまう理由や実際の差別的な待遇のケースを検証し、具体的な対策法をお伝えします。

派遣社員のみなさんはぜひ参考に読んでみて下さいね。

目次

派遣の仕事はいつも理不尽~派遣社員が差別を受ける根本的な理由~

派遣社員をきちんと扱ってくれる会社もありますが、中にはアルバイト以下の存在とみなして無茶ぶりを頻繁にしてくるような会社も多いのが現実。

なぜそんなことが起こってしまうのかというと、派遣社員は派遣先の会社に雇われているわけじゃないから、なんです。

派遣社員はあくまでも派遣会社に雇用されている労働者。

それをいいことに、使い勝手のいい駒のように扱われることも少なくありません。

派遣社員が差別的だと感じる待遇の根本的な理由を見てみましょう。

業務上の問題!派遣社員の仕事は正社員ではできない?

派遣社員が一番「差別的だ」と感じるのがその業務内容にあります。

よくあるのが、工場でのライン作業のようにひたすら単純作業を押し付けられ「いったい何のための仕事なの?」となってしまうこと。

正社員は基本的には、会社に雇われ、会社のさらなる発展のために尽くすことが求められます。

会社としても正社員を育てなければいけないのですね。

ですから、単なる事務作業や、それをやることで何のスキルの向上にもつながらないような仕事を正社員にやらせるのは会社にとってコストパフォーマンスが悪いわけです。

派遣社員につまらない単純労働ばかりが回ってくるのは、実はそういった理由があるからなのですね。

派遣社員はある意味、正社員にはできない仕事が回ってくるため、業務上のすみ分けができている証拠でもあるのです。

それって嫌がらせ?誰もやりたくないしごとを押し付けられてない?

このように、派遣社員には人事・労務・経理・財務・総務・法務などの事務系の仕事が多く任され、正社員に本来の仕事である企画や営業を任せるようにする、という流れが一般的です。

ただ、注意が必要なのはこの派遣社員と正社員の業務内容のすみ分けをあいまいにして何でもやらせようとする会社です。

例えばどう見ても時間を持て余している正社員が「コレやっといて」と急に仕事を振ったり、就業時間では終わらない量の仕事を押し付けられたりする場合です。

派遣社員をただの雑用係とみなされている場合は問題ですよね。

また、企画や運営などの会議に参加させられたり、残業が必要なレベルの仕事を任されたりする場合は、派遣社員の給与・待遇なのにも関わらず、正社員と同じ仕事をさせられている可能性があります。

これはれっきとした違反と言えるでしょう。

黙って耐えないで!ケース別・派遣社員がよく受ける差別はコレだ!

業務内容以外にも派遣社員が差別的だと感じてしまうことは日常にたくさん潜んでいます。

例えば、多くの派遣社員が正社員から名前ではなく「派遣さん」と呼ばれる、なんてことは日常茶飯事です。

これは自分があたかも人として認識されず番号で呼ばれているような気持になり、自尊心を傷つけられストレスに感じてしまう人が多いです。

ただ、会社側としても数カ月で辞めてしまう派遣社員の名前をそもそも覚えられなかったりと悪意がない場合がほとんどですから、これで「差別だ!」と訴えることは難しいでしょう。

他の差別的な待遇の実例を見てみましょう。

私だけ1人でランチ?社員食堂を使っちゃダメなの?

「派遣社員は社員食堂の利用を禁止する!」という貼り紙をしている会社、結構多いんですね。

もちろん派遣社員にも派遣先の会社の共用施設を使用する権利がありますから、社員食堂は本来使えるはずなんです。

しかし、例えば大企業などで派遣社員をたくさん雇っている会社で、昼休みに派遣社員が食堂を占領していたら、「派遣社員が食堂を使うせいで正社員が使えない!」と正社員から苦情がくることも。

こういった場合、会社としては正式に雇用している正社員を優先させますから、派遣社員が使えないようにすることもあります。

理屈としては分かるのですが、これによって毎回ランチの時には外に食べに行かなくてはいけない、それで時間とお金が無駄にかかってしまうのであればどう考えても派遣社員の生活を圧迫していますよね。

私のタイムカードはどこ?出勤はちゃんとカウントされてる?

今や出勤・退勤の管理はタイムカードによって行う会社がほとんど。

あるいは社員証にICチップを埋め込み、それをカードリーダーにかざすことで出退勤を記録するようになっています。

本来社員証は正社員のためのものですが、会社の建物に出入りする以上は派遣社員にも提供しなければいけません。

こういった業務上必須の道具が与えられていない場合は、派遣先か派遣会社に直接掛け合って、すぐに用意してもらうようにしましょう。

また社員証に限らず、仕事をする上での最低限の道具、例えばデスクや筆記用具、ネームタグなどは原則派遣社員にも提供する義務が、会社にはあります。

これらのものがない状態で働け、というのは紛れもない差別行為だと言えます。

飲み会はパス?そういえば歓送迎会に呼ばれたことがない?

会社勤めをしていれば必ずついてくるのが「飲み会」ですよね。

特に新年度は、新入社員や新しく移動してきた社員の歓送迎会が行われたり、年末には忘年会、年始には新年会と、年に数回大きな催しがあります。

しかし、派遣社員がこういった飲み会に誘われず、仲間外れにされてしまったように感じる方も多いのが事実。

しかし、派遣社員は数カ月単位で新しい人が入ってきますから、そのたびに歓迎会を開くというのは現実的に難しいですし、新年会や忘年会は会社の経費が関係してくることもあり正規雇用の人だけに限定されることが多いので、これを差別と呼ぶのは少し難しいところです。

あからさまに自分の前で飲み会の誘いを他の社員に対してする、などいじめのような感じでなければ、グッとこらえる必要がありそうです。

今すぐ行動を!差別を受けている派遣社員が取るべき対策法

さて、このように派遣社員が「差別されている」と感じるケースは多種多様です。

余計なストレスを背負わないためにも自分から対策をすることが必要ですが、動くかどうかのポイントはまず、そういった差別的な行動が自分の業務の支障になっていないか、ということ。

そして、もう1つは、差別的な行動が明らかにいじめに近い物であり、肉体的・精神的に苦痛を負うようになっていないかという点です。

これらのどちらかに該当する場合、以下のような手順で動いてみましょう。

即効性&効果あり!派遣会社にはもう報告した?

まずはステップ1、「派遣会社への報告」です。

普通は職場で何か問題があった場合、直属の上司や管理職に報告・相談をしますよね。

派遣社員がそれをやっても悪くはないのですが、効果は未知数です。

何度も言っているように、派遣社員の雇用元は「派遣会社」です。

まずは自分が受けている差別的な待遇などについて派遣会社の担当者に相談しましょう。

すると担当者が直接派遣先の会社に連絡し、待遇改善のための交渉をしてくれます。

例えば、社員証やタイムカードなどのものが用意されていない場合はすぐに手配をするようにし、派遣先での上司からパワハラであったりいじめと取れるような対応をされている場合であれば上司や所属部署を変更するように交渉することも可能なのです。

派遣の特権を生かそう!次の更新を断る勇気はある?

派遣会社に相談して交渉してもらったけど状況が変わらない…。

そんな場合は次の更新のタイミングで辞めてしまいましょう。

あなたが無理に我慢をしてがんばったところで、給料を上げてくれるわけでもありませんし、上司の待遇が変わるわけでもないですよね。

せっかく「契約更新をしない」という派遣最強のカードを持っているのですから、それを有効活用しましょう。

ただし契約更新前に辞めると派遣先・派遣会社にも迷惑をかけるため、今後の転職に響きます。

できるだけ更新をしないで契約期間満了で辞めるのが一番ベストなタイミングと言えます。

あなたを評価し、丁寧にせっしてくれる会社は必ずあるはず。

次の会社に期待をして潔く転職してしまいましょう。

まとめ

この記事でもお伝えしたように、派遣社員はアルバイトよりも弱い立場にいるため、正社員から次々と面倒な仕事を押し付けられることはよくあります。

そのくせ社員食堂が使えない、ウォーターサーバーが使えない、使用できるトイレが限られている、休憩時間が厳しく決められているなど、古めかしい学校の校則のような変な習慣がはびこっているのも事実です。

これらのすべてのことについて差別待遇だということはできませんし、お伝えしたように、正社員と派遣社員のすみ分けをするために仕方のないことだってあります。

しかし少しでも業務に支障がある、精神的な苦痛を感じるようになった、と判断できるのであればすぐさま対策が必要です。

派遣社員の特権を生かして新しい職場での活躍を考えるのも1つの手なのです。

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