学校の規定にもよりますが、高校生になると解禁されるのが「アルバイト」です。自分のやりたい事や欲しいもののためにアルバイトしてお金を稼ぎたい!と考えている学生も多いのではないでしょうか?
アルバイトを初めてチャレンジするという人の最初の関門が「履歴書」です。履歴書はどこかの企業や店舗で雇ってもらう際、面接などで必ず必要となる書類なのですが、初めての履歴書は難しく感じる人も多いです。
また、学校の先生ではない大人に提出する書類で、しかも面接の合否に関わってくる書類なのでとりあえず書いても「これでいいのだろうか?」と不安になります。そんな漠然とした不安を解決すべく、本記事ではバイトの履歴書の書き方やコツについて解説を行っていきます
高校生のバイトの履歴書で記入が必要な項目とは?
基本的にバイトの応募で必要な履歴書も就職活動で必要な履歴書も記入する項目はほとんど同じです。大きく分けて以下の5項目に分けられます
- 日付・氏名・印鑑・生年月日・連絡先・住所・写真など身分証明のための「個人情報」
- 今までの経歴を見る「学歴・職歴」
- 免許などを持っている場合に記入する「免許・資格」
- そして雇い主一番チェックされる部分である「志望動機」と「自己PR」
- 勤務時間などの希望を伝える「本人希望欄」
未成年の場合は上記の項目に加えて「保護者記入欄」という項目に保護者の記入が求められます。コンビニなどで販売されている履歴書やアルバイト情報誌の巻末に付いている履歴書には記入欄がしっかりと設けられていますので、基本的にその欄に沿って書いていけば問題ないのですが、どう書けばよいのか戸惑う箇所や注意しておいた方が良いポイントがいくつかあります。
そこで、以下より履歴書の書き方について気をつけるべき点について具体的に解説していきます!
見落としがち!日付は面接日もしくは投函日を記入する
意外と見落とされがちな注意点なのですが、履歴書の日付記入欄にいつの日付を書けばよいのか分からず困ってしまうということがあります。日付の候補としては「記入日」、「面接日」、そして郵送で履歴書を送る場合は「投函日」、この3つの候補がありますが、皆様はどの日付が適切だと思いますか?
まず、記入日を記載するのはNGです。そして、正しい日付の付け方は履歴書を渡す状況によって使い分けるのが正解です。もし履歴書を面接日に提出するように指示された場合は履歴書の日付は「面接日」にしましょう。もし履歴書を郵送するように指示されている場合は日付を「投函日」にしましょう。意外と悩みがちなポイントになるので履歴書を書く際は気をつけておきましょう。
写真は面倒くさくても「証明写真」を撮ろう
履歴書には自身の写真を貼る欄がありますが、そこには「証明写真」を使うようにしましょう。
高校生がたまにやるミスですが証明写真を撮りに行くのが面倒くさいし、キレイに撮れているからと言ってプリクラやスナップ写真を貼り付ける人がいます。そのような場合は間違いなく不合格になるので面倒くさくても必ず証明写真を撮りに行きましょう。
証明写真はお店に行かなくてもコンビニやカメラ屋の前、駅の構内などに一人で撮れる証明写真機があるので簡単に撮ることができます。アルバイト用であれば証明写真機の証明写真で十分でしょう。
応募予定から3ヶ月以内に撮影した証明写真を貼りましょう。また、写真の裏に名前を書いてからのり付けして貼っておきましょう。意外と写真は剥がれやすいです。
応募先には複数の履歴書が送られてくることが多く、もし複数の履歴書の写真が剥がれてしまったら誰が誰の履歴書かわからなくなってしまいます。そういった場合は不採用になってしまいますので、万が一のためにもしっかり記名をしておくことは重要です。
どの学校から書けばいい?「学歴」の基本的な書き方
「学歴」の書き方ですが、まず疑問に思うのが「どの学歴から書き始めればよいのか?」という点です。高校生の履歴書では、基本的に小学校卒業から順に書いていきましょう。ただ、小学校・中学校は卒業年月のみの記入で問題ありません。
まずは、1行目の中央に「学歴」と記入しましょう。そして2行目から左詰めで小学校卒業→中学校卒業→高校入学といった順番に年月も合わせて記入していけば大丈夫です。
年月は元号と西暦どちらでも大丈夫ですが、どちらかに統一するようにしましょう。また、学校名は正式な校名で記入しましょう。例えば「○○高校入学」という記載は正式な名称を使っていないのでNGとなります。正しくは「○○県立○○高等学校○○科入学」という感じに書きます。小学校や中学校も同様に正式名称で書きましょう。
職歴がない場合は?「職歴」の基本的な書き方
学歴は誰にでも書けるものがありますが、初めてバイトに応募する人は「職歴」がないので書くものがないためどのようにすれば分からない人も多いです。基本的には職歴があってもなくても「職歴」の欄は作る必要があります。
学歴を書き終わったら、学歴の最後に記入した行から1行空けて、中央に「職歴」と記入します。過去にアルバイト経験がある人はアルバイトの経歴を時系列順に記入していきましょう。アルバイトに関しては入社と退社をそれぞれ記載します。対して、アルバイト経験がない人は中央に「なし」と記入をします。
そして、最後に右端に「以上」と書けば完了です。
何を書けばいいの?高校生の「志望動機」の書き方
履歴書で書くことに困る項目の一つが「志望動機」です。志望動機は採用側もしっかりチェックを行う箇所なのでしっかり書いておきたいところです。大学生や就活生などは自身の経験などを踏まえた志望動機が書けますが、特に何の社会経験もない高校生はどういたことを書けばいいか困ってしまいます。
次に、高校生が志望動機を書く際にどのような事を書けばいいかについて解説していきます。
「好き」「興味がある」という気持ちをアピールポイントにする
アルバイトの経験がない場合は仕事経験に関するアピールポイントが少ないため、「このお店が好きだ」「この仕事に興味がある」といった気持ちを前面に押し出した文章を作りましょう。
応募先が自分も言ったことのあるお店であればその店の良いところを挙げたり、接客に興味があるならそのことを履歴書に書いたりして、上記の理由から「私も一緒に働きたい」と思ったという風に構成していけばOKです。
小さな理由をいくつか積み重ねて志望理由にする
特に興味がない業種のバイトに応募した場合は書くことが無さそうですが、そのようなことはありません。よく考えると、自分がそのバイト先に応募した「小さな理由」があるはずです。例えば「学校から近い」「時給が良い」「長期間頑張れそう」といったちょっとした理由でも十分に志望理由になります。
自分が数あるバイトの中から選んだ理由をしっかり思い出して、それを組み合わせて文章にしていきましょう。採用側も高校生のバイトは未経験者が多いことを理解しています。嘘を並べずに、そして後ろ向きの志望理由にならないように文章を考えていけば問題ありません。
一番の難関!高校生の「自己PR」の書き方
高校生に限らず誰しもが一番書くことに迷う難関が「自己PR」です。志望理由の説明でも触れましたが、高校生は社会経験がほとんどないため自己アピールとして使える武器が少ないです。
そのような状況でどのようなことでアピールをすればよいのでしょうか?最後に高校生の「自己PR」の書き方について解説していきます!
明るさやコミュニケーション能力でアピールしよう
高校生が行うバイトの定番である飲食や販売などの接客業は性格の明るさやコミュニケーションが求められます。これらに関しては社会経験がなくてもアピールできるので積極的にアピールしていきましょう。
ただ単に「明るいです」「コミュニケーションを取るのが得意です」と書くだけでは説得力にかけますので、何か具体的なエピソードを加えて説明をしましょう。一番使いやすいのは部活ですね。部活の環境や頑張った経験などを織り交ぜて書くと説得力が増すのでおすすめです。
やる気があることや長く働ける体力でアピールしよう
やる気や体力のアピールは実は高校生のバイトの場合は有効なアピールになります。高校生のバイトは基本的に未経験であることが前提なので、採用側は出来るだけ元気に長く働ける人、やる気がある人を採用したくなります。そのため、やる気があることと長く働ける体力があることは立派なアピールポイントです。
こちらも具体的なエピソードを織り交ぜた文章の方がより採用側に伝わります。習い事や部活を長期間続けている場合は一つのことを継続することのアピールになりますし、運動部であれば特に肉体仕事に重要な体力のアピールになりますよ。
履歴書は難しくない!自分をアピールできる履歴書を作ろう
いかがでしたでしょうか?一見難しそうに見える履歴書でもひとつひとつポイントを押さえていけばそんなに難しいものではありません。アルバイトに合格するポイントは何と言っても「志望動機」と「自己PR」です。これらの欄はコピーするのではなくそれぞれの応募先に合わせた文章をしっかり考えて記入しましょう。
採用する側も高校生のバイトを募集する際は「経験者優遇」や「即戦力」の人材を求めているわけではありません。初めてバイトに応募する人はアピールする材料が少なく採用されるか不安になるかもしれませんが、不安になる必要はまったくありません!しっかり履歴書で自分の気持ちをアピールしてアルバイト生活をスタートさせましょう。